二つ目の魔道具は?
村人達が深呼吸する姿を眺めていたヒルダは、村人達全員の深呼吸が終わったところで村人達に声を掛けていく。
「……さて、皆さん深呼吸が終わったらしいという事ですから、修理した魔道具の試運転を始めていきます。よろしいですね?」
「はい!」
「よろしいですよ、ヒルダ様!」
「了解です。それでは皆さん! こちらに注目を! 魔力充填開始!」
ヒルダは村人達の視線を二つ目の魔道具に集中させると、魔道具に魔力を注ぎ込み始める。
そうしてヒルダは魔力の充填が完了したところで魔道具を起動させていった。
「……」
「……魔力充填完了! それでは、試運転、開始!」
「……!」
「おお、遂に!」
「……おおっ! 水だ! こっちの魔道具も水が出るようになった!」
「やりましたね、ヒルダ様!」
「ふむ、ひとまず第一段階は突破ですね。しかし本当に大事なのはここから……このまま無事に動き続けてくれるかどうかですが……さて……」
二つ目の魔道具からも問題無く水が出始めた事に村人達は安堵の声と歓喜の声を同時に上げていく。
そうして村人達が様々な声を上げているなか、ヒルダはこのまま魔道具が問題無く水を放出し続けるかどうかの確認を始めていった。
「……どうですか、ヒルダ様?」
「問題はありませんか?」
「……今のところは大丈夫そうですね。このまま問題無く動き続けてくれれば良いのですが……」
「ヒルダ様……」
心配そうに話してくる村人達と一緒に魔道具の観察を行うヒルダ。
そうして約五分間水を放出し続ける魔道具を観察したヒルダは、二つ目の魔道具もとりあえずは修理が完了したと判断していった。
「……ふむ、約五分間、なんの問題も起きずに動き続けていますね。これなら修理は完全に成功したと言っても大丈夫そうですね」
「おお、そうですか!」
「ありがとうございます、ヒルダ様!」
「どういたしまして。それではこれで二つ目の魔道具も確認完了という事で、すぐに三つ目の魔道具の確認をしに行きましょうか?」
「はい、ヒルダ様!」
「ええ、行きましょう!」
二つ目の魔道具も修理出来たと村人達に告げたヒルダは、そのまますぐに三つ目の魔道具の試運転を始めたいと村人達に話していく。
このヒルダの言葉に村人達も勢い良く行こうと答えてきた。
その為ヒルダは、三つ目の魔道具のが設置されていた畑に向かい、三つ目の魔道具の試運転を行う事にする。
「わかりました。それでは先ほどこの畑に来た時と同じように、どなたかに次の畑への先導をお願いします」
「了解です、ヒルダ様!」
「先導は私がやりますよ!」
「わかりました。それでは皆さん、参りましょう」
「はいっ!」
ヒルダ達は次の畑も先導役に案内される形で向かっていった。




