再びのヒルダ、修理完了
レベッカが順調に修行をしている頃、ヒルダは修理を終わらせた魔道具を持って村人達のところに向かっていた。
「……魔道具の修理は全部終わりましたが……さぁて、皆さんは一体どこにいるのやら……あ、いた」
「……む? お、ヒルダ様。どうかなさいましたか?」
「いえ、すべての魔道具を修理し終わりましたから、その報告に来たのですよ」
「えっ!? もう終わったのですか!?」
「はい」
「おお、そうでしたか! それはどうも、ありがとうございます、ヒルダ様!」
ヒルダから修理が完了したと報告された村人達は、全員が笑顔になってヒルダへ丁寧に頭を下げてくる。
そんな村人達の反応に照れ笑いを見せたヒルダが、村人達に魔道具の試運転をしたいから一緒に来てほしいと頼んでいった。
「あははは……そんなに喜んでいただけると、私も頑張って修理をした甲斐があったと言えますよ」
「そんな、喜ぶのは当然じゃないですか!」
「そうですよ! この村の水源を直していただけたのですよ? そんなね、村人全員が大喜びするに決まってるじゃないですか!」
「あははは……それなら、そんなに喜ぶのはくださっている皆さんに一つ、お願いしたい事があるのですが、お話してもよろしいですかね……?」
「お願いしたい事、ですか? まあそれは……」
「我々に可能なお願いなら、なんでも言ってくださって大丈夫なのですが……」
「一体、お願いしたい事とはなんですか?」
「ああ、いえ、そんなに難しい事ではありません。ただ私と一緒に、魔道具の試運転を見ていただきたいな、と思いまして……」
「ほう、魔道具の試運転ですか!」
ヒルダから魔道具の試運転に同行してほしいとお願いされた村人達は、全員が目を輝かせながら首を縦に振っていく。
そうして村人全員が試運転に同行してくれる事になったヒルダは、穏やかに微笑みながら魔道具を設置していた場所に向かって歩き出していった。
「もちろんお供させていただきますよ!」
「期待していますからね、ヒルダ様!」
「あはは、お手柔らかにお願いしますね、皆さん……さあ、それでは皆さん一緒に試運転を見ていただけるとの事ですから、早速行きましょう」
「はいっ!」
こうして魔道具の設置してあった場所に向かった一同は、到着するとすぐに魔道具の試運転を始めていく。
そうして始まった魔道具の試運転の最初で、一つ目の魔道具が無事に動いた事にヒルダは安堵の溜め息を吐いていき、村人達はこれでまた農作業が出来る、と叫びながら狂喜乱舞していった。
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