朝食の終わりと別行動の始まり
残りの朝食を急いで掻き込んでいったヒルダとレベッカ。
そうして朝食を食べ終えると、レベッカは申し訳なさそうにヒルダへ朝食の後片付けを頼んでいく。
このレベッカのお願いをヒルダが快く引き受けた事でレベッカは、すぐにダンジョンへと出発しようとする。
「……ばくばく……もぐもぐ……ごくごく……」
「ごくごくごく……ぷはー! ご馳走さまでした、ヒルダ様! 全部美味しかったです!」
「……ふぅ、ご馳走さまでした。お褒めの言葉をどうもありがとうございます、レベッカさん」
「あはは……おっと、ヒルダ様の言葉通り、急がないと修行時間が短くなってしまいますからね……それで、あの、ヒルダ様……」
「……うん? どうしました、レベッカさん?」
「……あの、あたしはもうダンジョンに出発したいので、その……」
「……ああ、食器等の後片付けですか? それなら気にしないでください。私が全部綺麗に片付けておきますから」
「ほ、ほんとですか!? あ、ありがとうございます、ヒルダ様!」
「あはは、気にしないでくださいと言ったではありませんか、レベッカさん。それよりも、私の事よりもレベッカさんご自身が修行して強くなる事を最優先に考えてください」
「ヒルダ様……わかりました、ありがとうございます! それでは行ってきますね!」
後片付けは任せろ、と力強く返答してきたヒルダに、レベッカは頭を下げて感謝すると、すぐにダンジョンへ向けて走り出そうとしていく。
そんなレベッカをヒルダは引き留め、今日の昼食だと言ってお弁当を手渡していった。
「おっとレベッカさん、少し待ってください」
「……え? ヒ、ヒルダ様? なんですか突然……?」
「はい、どうぞ。今日の昼食です」
「……え? これは、お弁当……ですか……!?」
「ええ、そうですよ。さあどうぞ、レベッカさん」
「な、何から何まで……あ、ありがとうございます、ヒルダ様! ……おお、結構ずっしりとしてる……」
「あはは……ちょっと気合いを入れて作りすぎてしまったかもしれません……まあ、食べきれなかった時は……間食にでも……」
お弁当を受け取った時のレベッカの反応から、ヒルダは昼食として食べきれなかった時は間食にしてほしい、と声を小さくさせながら話していく。
そんなヒルダの言動に笑顔で頷いていったレベッカが、ヒルダから受け取ったお弁当を大事そうに抱えると、もう一度ヒルダに、今度は深く頭を下げて感謝すると、今度こそダンジョンへ向けて全速力で走り出していった。
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