ヒルダとレベッカの朝食騒動
手に取ったトーストをすぐにかぶりついていくヒルダ。
そんなヒルダの食べっぷりを見たレベッカもトーストを食べようとする。
そうしてヒルダと同じようにトーストへかぶりついていこうとしたレベッカだったが、ふと先程まで食べていたハムアンドエッグスが目に入り、ある事を思い付く。
「……がぶっ……もぐもぐもぐ……」
「……おお、ヒルダ様もなかなか豪快な食べ方をしていきますね……それじゃあ続けまして、あたしも……あっと……?」
「……? もぐもぐ……ごくん。どうしました、レベッカさん?」
「あ、いえ、ちょっと、このトーストにハムアンドエッグスをのせて一緒に食べてみようかな? ということを思いついただけですから……」
「あら、それはまた良い考えですね」
「あ、ヒルダ様もそう思いますか?」
「ええ。というわけですから、考案者のレベッカさんよりも先に、私が試してみようと思います」
「えっ? あっ、ヒルダ様!? そんな、ずるい!」
レベッカが編み出した美味しそうなトーストとハムアンドエッグスの食べ方を、考案者のレベッカよりも先にヒルダが試そうとしていった。
このヒルダの行動にレベッカが抗議の声をあげたのだが、ヒルダにその抗議の声をそれほど気にせず食事を続けようとする。
そんなヒルダにレベッカが抗議を続けようとしたのだが、ヒルダから変な事にこだわりをみせない方が良い、と言われてしまう。
更に、そんなこだわりをみせるよりも食べる方を優先した方が良い、とまで言われてしまい、遂にレベッカが自身の考えを折っていった。
「ふふふ、レベッカさん、私の行動をずるいと言われるのなら、レベッカさんも同じようにすれば良いだけの事……違いますか?」
「……ま、まあ……それはそうなんですけど……」
「ほらほら、レベッカさんがそんな事を気にしている間に、私はトーストとハムアンドエッグスを食べてしまいますよ?」
「……う、うぐぐ……わかったよ、わかりましたよ! あたしもトーストとハムアンドエッグスを食べていきますよ! それも今すぐに! だからヒルダ様、ヒルダ様はあたしが食べるまで待つようにしてください! それだけはお願いします!」
「ふふ、わかりました。それではどうぞ、レベッカさん?」
こうして、自身の考えを折っていったレベッカがヒルダに、自分が先に食べる、それも今すぐに食べていくから、その間だけ待ってほしい、と懇願していく。
するとこのレベッカの懇願を笑顔で聞き入れたヒルダが、レベッカがトーストとハムアンドエッグスを食べるところを微笑みながら眺め始めた。
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