パーティーの後片付け
自分達に頭を下げてくるヒルダとレベッカに手を振りながら村人達がそれぞれの家に帰っていく。
そうして村人達が全員帰っていった後、レベッカがヒルダに自分達も寝ようと声を掛けていった。
「……皆さん帰っていきましたね」
「そうですねぇ……それじゃああたし達も明日に備えて休みましょうか?」
「……レベッカさんはそうしてください。私はちょっと……この後、少しだけ用事がありますから……」
「……え? 今から? 用事がある? どういう事ですかヒルダ様?」
レベッカの言葉に用事があるから、と返答して先に寝るようにと話していくヒルダ。
そんなヒルダの発言を聞き、こんな時間からどのような用事があるのか? と尋ねていくレベッカ。
このレベッカの質問にヒルダは、パーティーの後片付けを始めると答えていった。
「はい、私はこのパーティーの後片付けをしてから寝ようと思っていますから、レベッカさんは先に寝ていてください」
「は!? 今から!? この焼肉パーティーの後片付けを始める!? 正気ですか!?」
「ええ、正気です。今から、というよりは今すぐにやっておかないと汚れが落ちにくくなってしまいますから」
「……で、でも、今から後片付けをするだなんて……」
ヒルダの発言を聞いたレベッカがドン引きしながら声を絞り出していく。
そんなレベッカにヒルダは、もう一度先に寝ていてほしいと話していった。
「ふふ、これも私の性分ですから。ですからレベッカさんは私の事は完全に無視して、早く先に寝てしまってください。よろしいですね?」
「……い、いや、これであたしがヒルダ様を放っておく形で先に寝てしまったら、あたしがただの悪者にされちゃうじゃないですか!」
「悪者にされちゃうって、誰にですか? もう近くには誰もいないはずですよ?」
「……それはそうなんですけど、でもやっぱり誰かに見られているような感じがするんですよね……」
レベッカから誰かに見られているような気配がするから自分一人で寝る事に抵抗がある、そう聞かされたヒルダは、なんとかしてレベッカを先に寝させようとする。
しかしどうやってもレベッカが先に寝る気配ならない為、ヒルダはレベッカに後片付けを手伝ってほしいと頼んでいった。
「……レベッカさん……仕方ありませんねぇ……」
「ヒルダ様……」
「わかりました。それではレベッカさん、レベッカさんにもパーティーの後片付けを手伝ってもらいたいのですが、よろしいでしょうか?」
「ヒルダ様! はい、もちろんです!」
ヒルダから後片付けを手伝ってほしいと頼まれたレベッカは、ニコニコしながらその頼みを引き受けていく。
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