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第9話:新たな

その後もな~んも考えることなく平穏に授業が終わる。

「フェルミナ様、模擬戦どうでしたか〜。」

つい顔が緩んでしまう。

いけないわ。フェル皆様の前ですもの。

「ユーリ、今日もさいこうにかっこよかったよ!」

んふふふふふふ。最高なんて言葉をくださるなんて...

嬉しすぎて失神しそう。

「そういえば、さっき皇太子さんがユーリのこと探してたよ。」

なに、フェルミナ様の口からルースト様のことが出るなんて世紀末かしら?

とりあえずほっといて直接呼ばれたら行きましょう。

「見つけたら話しかけることにします。次の授業も頑張りましょう!」

少しさびしそうな顔をしたあと、すっといつもの顔に戻った。

「そうね、次はHR教室での授業だしね。」

はぁ〜なんでもないって最高だわ!

このままこんな時間だけが続けばいいのに。

ふと、眼の前で赤いくせ毛がぴょこぴょこしたあの令嬢が現れた。

ろろろろ、ローズマリー様じゃないの!

わたくしとフェルミナ様の二人のひとときを過ごしている間ずっと

やばいですわ。やばいですわ。

今気づきましたが後ろから殺意が飛んできているではありませんか!

フェルミナ様に危害が及ぶやつ、そう

それもルースト様の殺意!

ここはなんとかしなくては。

「フェルミナ様、後ろに皇太子さまがいるのではなしてきますわね。」

ここで前の話題を出すことで疑われないわ。

「そうなんだ。わかった!荷物持っていってあげるよ。」

そんな優しいことを言ってれるなんてフェルミナ様最高よ!

「よろしくお願いいたしますわ。」

にこりと微笑んで後ろに下がる。

「それではフェルミナ様、後で会いましょう。」

そそくさと後ろに戻りルースト様を捕まえる。

「ルースト様わたくしのことをお探しになっていたんですって?」

ニッコリと微笑みながら足を踏みつける。

「一度書斎に行きましょう。」

歩きながらも眉毛をピクピクさせている皇太子を見たら皆様はどう思うのかしら?

答えはドン引き。

「この顔面周りの令嬢たちに見せてきますね。」

書斎についたところでこんなことを宣告してみる。

ふっふっふ。

私とフェルミナ様が仲良くしているところにしょうもない殺意を向けた罪ですわ。

「それはやめてくれたまえ。

私のことを信仰している生徒が減ったらローズマリーに貢げなくなる。」

寝ても覚めてもローズマリー様ね。

「お前も同じようなもんだろうが。」

思考を読んだのかしらこの皇太子。

「お前の顔に書いているぞ。」

わたくしそんな顔に出るタイプでしたっけ?

「とりあえず、今日の授業は俺の権限で取り上げ。」

はっ、フェルミナ様との至福の時間が。

「調査命令だ。」

ピリッと空気が凍り「皇太子と令嬢」ではなく、「王とスパイ」の関係になる

「ローズマリーとは関係がないことだが、財務省の不正を探ってきてくれ。」

この王子私のことなんだと思ってるのかしら?

フェルミナ様のために計画に参加したのに、完全に王子のスパイじゃない。

「よって先程のカルロス男爵令嬢の件は白紙に戻しておくから安心しろ。」

偉そうね。そんなに簡単にできそうなら自分でスパイしてくればいいのに。

・・・・・・・・・・・・・・それができないのがわかっているのが苛つくのよね。

「最近王城で財務省勤務の上級貴族が潤っている。目立った新しい収入もないのに」それは危ない。お金でフェルミナ様はお金で釣れるような人間じゃないけども危険因子は取り除いておくべきだし、

なんかやりくるめられた感があるけれどいいわ。

[すべての道はローマに通ず]

フェルミナ様のためなら何でもやるってきめているしね。

「了解しました。」

必ず完璧にやり遂げてみせるわよ。

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