第7話:理性と殺意のコラボレーション
模擬訓練場は第五多目的ルームにしかないので、
この場でやるには教師が結界を張ることになりますわ。
「白き魔力は時に満ちる。黒き魔力は空間を閉じる。護衛魔法」
この規模の大きな結界を張るとなると、通常は詠唱が必要。
わたくしも気をつけなければ。
「ブラウン公爵令嬢、今回の勝負よろしく頼む。」
ブラウンの姓で呼んでいるからにこれは公の場にスイッチを切り替えているわね。
「よろしくお願いいたします。皇太子さま」
二人が所定の位置についたら模擬戦の始まり。
「それでは、はじめ!」
魔力を放出。
周辺魔力をわたくしのものと入れ替える。
ルースト様はわたくしの魔力に対抗しようとして魔力の出力を上げる。
わたくしが負けるわけにはありませんわ。
フェルミナ様を助けるためにつよくなったのですから。
「花散り散り、桃の魔力は春を告げる。風に乗り空へとぶ。白き魔力は風の魔法」
魔力濃度を一瞬高くする。
危ない、顔に当たる。逸らさなくちゃ。
「空間魔法 花びら花火」
わたくしのオリジナル魔法。
まだ作ったばかりで不安定なので詠唱がないと制御できない。
あたりに花びらが舞う。まるで花吹雪だ。
これは魔力探知に反応しやすく改良した囮だ。
一枚だけ背中で爆発できるように魔力探知からも外れるし、
防護魔法も、ものともしない爆弾がある。
本命の攻撃。
さらに次の魔法もある。
この魔法は得意だから一言で
「緑」
緑は回復魔法。
世界の論理から外れた巻き戻しを使うと魔力の消費が激しい。
けれども、進めるのは論理から外れていない。
それによって爆弾によって空いた穴を瞬で戻すのだ。
それでも巻き戻しの急成長は結構痛いらしい。
ルースト様ご愁傷さま。
予想どうりルースト様は簡易結界を張って耐えている。
でも最後の一撃は時差攻撃だから、
「ポイズンガン 紫」
毒魔法で攻撃してくるわよね。
確かにわたくしの苦手魔法は毒魔法。
毒の霧を出されたらもう耐えられない。
なぜなら私単体に向かっての攻撃なら大丈夫だけど、
霧の無差別攻撃だとフェルミナ様にも被害が及んでしまうじゃないの。
だから別に毒魔法が対処できないわけではないわ。
だけど、格上には勝てないわよ。流石にね。
つい、口角が少しが上がる
「花びら花火着火」
その瞬間ルースト様の背中についていたわたくしの爆弾が起爆。
「緑発射」
痛みを植え付けたあとに回復。
「戦闘終了いたしました。」
フェルミナ様、見ていましたか。
わたくしはルースト様よりも強いのですよ。
もう忘れたいですが、ユーゴよりも。




