第5話:腹黒王子よ、
うーんくまが取れませんわ。
ファンデーション厚塗り決定ですわね。
とりあえずルースト様のところに行って報告しましょう。
書斎の扉を開けて、ルースト様に報告書をわたす。
この書斎学校のものなのになぜかルースト様が使っているのよね。
「で、今はどこにいるんだ。」
読み終わったのか、そんなことを聞いてくる。
「わたくしの部屋に引きずり帰りました。」
失神してるから声も出ないので、配慮することもないですし...
「わかった。放課後までに回収にいかせよう。」
「承知しました。」
報告が終わればついに朝食の時間よ!
腹黒な陰険やろうと違って優しい、かわいいの塊に会いに行くのよ!
早くフェルミナ様に会いたいわ!
ワクワクしながら食堂に向かうと、
オムライスを口いっぱいに方ばったフェルミナ様が!かわいい!
でも、平静を装わなくては。
「フェルミナ様、おはようございます。本日はプレゼントをお持ちいたしました。」さっき書斎で深夜の行動報酬としてフェルミナ様用のネックレスを頂いたのよ。
「おふぁほうふーり。ふぉうふぃはふぉはふぃは?(おはようユーリ。どうしたのかしら?)」
んんんんんん!フェルミナ様かわいい。可愛いすぎるわ!
「はい。こちらがプレゼントのネックレスです。おそろいなんですよ!」
わたくしのネックレスはガーネットを、フェルミナ様のネックレスにはキャッツ・アイを埋めたものにしていただいたのよ。
ネックレスのところで首を傾げたフェルミナ様の首に、
ネックレスを付けて差し上げる。
フェルミナ様に似合うわね...
目が潰れそう!
「ありがとう。ユーリ。とっても嬉しいわ!」
ここでフェルミナ様が言葉を止める。
わたくし、なにかしたかしら。
「ところでユーリ。顔色が悪いわよ?大丈夫かしら?」
心配してくれるなんて!フェルミナ様優しい!
腹黒陰険王子とはちがいますわね。
「ありがとうございます。大丈夫ですわよ。次の授業は魔力学。第二多目的ルームですわ。」
内心ニヤニヤ、表面ニコニコ。
「ちょうど食べ終わったようなので移動しましょう。」
周りを見回していると、ローズマリー様がこちらを見ている。
目があったローズマリー様はスタスタとこちらに歩いてきて、
心底不思議そうな顔をしながら聞いてきた。
「ねぇ、そのあなた達、なんでそのネックレスを付けているの?私も同じネックレスをルースト様からもらったのだけど。」
ルーストさまぁぁ?
「偶然ですわ。こちらのネックレスはわたくしがフェルミナ様に送ったものですの。」あのたぬき王子。今度あったら絶対苦しめる。
「フェルミナ様行きましょう。遅れてしまいますわ。」
首をこてんと曲げて不思議そうにしているフェルミナ様を連れて
多目的ルームに向かった。




