第27話:預言者からの言葉
そうして、暫くの間フェルミナ様が何かを話そうとするたびに話をそらし、
少し疑われ始めた頃。
「ねぇ、最近のユーリやっぱりおかしいわよ。どうしたの?」
どうしたも何も、クソ皇太子の計画に乗ってしまったせいでしかありませんわよ。
「なんでもありませんわ」
目に見えてしょんぼりするフェルミナ様を見つめて私の考えは絡まり続ける。
「とりあえず、明日も会えるんだよね。おやすみユーリ。」
ついに去ってしまったフェルミナ様を横目に私は動くことができなかった。
「ねぇ、そこの貴方。
私貴方のことが見えました。ちょっとこっちに来てくれない?」
この人、気配がしなかった。
どういうこと。私がわからないなんて今までそんななかったのに。
「まるで気配を感じなかった。貴方いつからそこにいたの?」
白髪の少女は少し考えてから答えた。
「単純計算なら一日前からいました。なのでさっきの修羅場も目撃しています。」
おぉう。こいつ殺そうかしら。
「あ、殺さないでください。フェルミナという少女と仲直りができなくなります。」
様をつけなさい。様を。
ていうかさらっと重大なこと話すわね。
「まぁ予言師なので。重大そうに言われたら相手がどんな人でも信じるでしょう?
ですが、本物は態度で示せるのでそんなことしなくていいんですよ。」
偽物の人たちがもはや可愛いそうね。
ところで名前はなんというの?
「ルエ・カナです。」
苗字と名前共々二文字。
その名前、旧東民族の出身かしら?
「そのとおりです。博識ですね。」
それほどではないわ。
ところでルエさん、貴方なんでここにいるのかしら。
「ところではないです。最初に同じこときいいるではありませんか。
しょうがないです。教えてあげますよ。」
もったいぶったわね。この子。
「ちなみに私は21です。少女ではありません。」
あ、そう。
「話を戻しますと、地球が滅びます。
今すぐ[シキロル・フラシノン]を殺してください。」
誰ですの?聞いたことがないわ。
「隣の国に第一王子ですよ。やっぱり頭悪んですか?」
隣の国の第一王子は[アリオン・リーカイン]ですけれど。
「あー。それです。そいつで会ってますよ。」
かすりもしてないわよ。どうしてそんな変わるのよ。
「戦争に負けたからです。違う人達が王族になりました。
そのまま大陸破壊武器を使って自滅。迷惑にも地球が滅ぶ、ということです。」
とても迷惑な人達ね。自害するなら静かにしなさいと教わらなかったのかしら。
「毒づいてないで殺してきてくださいよ!私は予言するだけなんでね。」




