第26話:朝ごはん
嫌な夢を見ましたわ。
あの頃のことは忘れて、髪型をセットしましょうか。
横髪は縦ロール。後ろ髪はゆるく一つにまとめる。
金髪だから黒と合わせると少し悪役味がましてしまうのは御愛嬌。
明日からは学園内で魔力値テストがありますの。
きっちりと手加減しないと、めんどくさいやつが生えてきたりしますからね。
それではフェルミナ様!今私が向かいますわ!
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「むむ。このオムライス。ライスの味が少し違うような.....」
早速食堂にてフェルミナ様のお姿を発見。
「きっとトマトの産地が変わったんだ!大発見!」
かわいい大発見でございますわねぇ。つい今までの喧騒を忘れてしまいます。
「フェルミナ様おはようございます!そろそろ魔力値テストがありますわね。」
「あら、ユーリおはよう!今日私トマトの味が変わったのわかったんだよ!」
見てましたわ。これまた可愛い。まるで褒めて欲しがっている子犬のよう。
「でしたら今日はオムライスにしてみましょうか。」
食堂でオムライスを食べるのは本当に久しぶり。いつもは白パンだけだから。
とういうかここのオムライス高いのね。
この前の潜入で行ったパン屋さんのほうが安かったじゃないの。
今度買いに行きましょ。
「魔力値テストかぁ〜。なぜか注目されがちだからやだなぁ。」
おい!ルースト様めちゃくちゃ関連してるじゃないですか。
ちなみにフェルミナ様の魔力は平均中の平均。普通オブ普通。
いつも注目されているなんて知らなかったわ。
何故か私いつも別室での試験ですし。
どうせルースト様がなんか仕向けたんでしょうね。腹黒陰険狸が。
今回は私も通常の試験室で試験を受けることになっているので。セーフですわ。
「別に大丈夫ですわ。胸を張って堂々とテストに臨んでください。」
「ユーリはいつもかっこいいね!」
あらやだ。かっこいいと言われてしまったわ。
「だーれが腹黒狸だって?」
げ。というか毎度毎度どうしてこんな微妙なところで出てくるんでしょうねこいつ。
「陰険が抜けているので私ではございません。それでは失礼いたします。」
こんなときには逃げるに限る。
フェルミナ様の手を掴んで立ち上がり食堂から出ようとしたら、
「ちょっと!オムライス今できたとこだよ!どこ行くんだい!」
食堂のおばさんに捕まってしまった。
「まったく最近の子はいつもいつも食べ物を残していって、」
ガミガミと続く怒りの言葉。遅れた授業。
どんな場所でもおばさんに逆らってはいけない。
そんなことをフェルミナ様といっしょに覚えた。




