第24話:巡る輪廻の中で
1周目、俺は大きな過ちを犯した。
大臣が進めるままにローズマリーとの婚約を破棄してしまった。
その後俺は大臣の手下によって殺されてしまった。
2周目。今度こそはとローズマリーと婚約を継続した。
ローズマリーはその美貌から国を傾け、戦争を招いてしまった。
22周目、フェルミナという女を犠牲にすればうまくいくように感じた。
しかし、ユーリという女が邪魔してくる。
魔力量も多いので立ち打ちするすべもなくやられてしまった。
47周目、何度繰り返してもユーリには勝てない。
俺はローズマリーとずっと一緒にいたいだけなのに。
136周目、俺はついに思いついた。ユーリを味方に引き入れればいいのだ。
すると最強の戦力を手に入れることができるし、ローズマリーを守ることもできる。
フェルミナという女はやはり邪魔だがしょうがない。
黒くまどろむ意識の中俺は思った。次こそ、ローズマリーといっしょに死ぬ。
何度負けただろう。何度殺されただろう。次は、次こそは。
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いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいや
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「ユーリ・ブラウン嬢俺の計画に乗ってもらいたい。」
目の前でナイフを構えた女が答える。
「お前の計画に乗る必要はない。
なぜならお前はフェルミナ様の進む道の障害にしかならないからだ。」
俺は何回も繰り返してきたんだ。それぐらいは知っている。
「将来、フェルミナ嬢の安全を保証しよう。」
ぴくっと眉間が動く。そうだろう。俺がそんな事言いうとは思わなかっただろう。
「お前がこの計画に乗ってくれれば、
フェルミナ嬢が危機に晒されたとき優先的に対処しよう。」
構えたナイフは動かない。けれど明らかに雰囲気が変わったことはわかった。
「しばらくは協力して差し上げるわ。けれど」
ゆっくりとこちらに近づいてくる。ナイフの高さは変わらない。
ついに俺の喉にナイフが向けられる。
「もしフェルミナ様に危害が及ぶなら殺すわよ。」
そうだ。この時を待っていた。ついにここから先に進むことができるのだ。
「もちろんだ。よろしく頼むよ、ブラウン嬢?」
これがこの計画にユーリ・ブラウンが乗った理由だった。




