第23話:思惑を胸に
おかゆ、美味しかったわぁ。
ユーゴもきっと回収されてるはずだし、これぞ悠々自適な学園生活だわ!
ただ一つルースト様からの夜間緊急任務呼び出しを除いて。
そんなかんじで今は書斎に飛ばしているところ。
帰ってきたばっかだっていうのに、もう呼び出しですわ。
学寮でゆったり過ごそうとしたのに、早速呼び出しが来るなんてついてないわ。
ルースト様ないわぁ。ホントないわぁ。
「何してるんだユーリ。遅いぞ。」
目的地に付く前に念話で声飛ばしてくるのはお前以外見たことないわよ。
「あと数秒でつきます。」
「ほんt」「つきました。」
こういうときに転移魔法って楽よね。
「ユーリはこうゆうときだけ本気出すよな。」
顔がピクピク引きつっているこの世で一番キモチワ、失礼。な顔が目の前に現れる。
座標間違えた。こいつの真ん前なのですが。
「失礼しました。
フェルミナ様のと過ごしていたところお呼ばれしたのですぐに来ました。」
訳)フェルミナ様との素晴らしい時間の邪魔すんな。自主規制
「夜間の呼び出し済まない。別に他意はないよ。」
こいつ苛つくわ。性格が根本的に嫌いよ!
もともとフェルミナ様を利用しているってとこから気に食わなかったわ。
「殺意もろ出しの熱い眼差しで見つめられると困るんだけど。」
ぶち飛ばす。こいつ絶対ぶち飛ばす。
この世の果てまでぶっ飛ばして、地獄まで案内してやろうか。
「そのようなことございませんわ。ところでどのような要件ですの?」
頭に手を当ててやれやれ、じゃないんだわ。お前それがかっこいいと思っているの?
キモ、おっと。元からのお顔が余計に歪んで見えるからやめたほうがいいのでは?
「うん。少し傷ついた。とりあえず本題だ。フェルミナ嬢が勘付き始めている。」
やっぱりそこですわよねぇ。私も少し気にかかってはいたのですが、
ある程度はスルーしたほうが良いと考えていたわ。
「そこで諸々《もろもろ》のケア、逃亡の禁止をユーリ嬢に頼みたい。
君がフェルミナ嬢の近くにいるからこそできることだ。よろしく頼む。」
前から思っていたけれどこいつ何様なのかしら。
いえ、王子様なのは知っているけれど。少し態度が私に対して厳しいのでは?
けれどいい選択をしましたわね?私が学園にいれるなんて。
前回の出張は私に対して意地悪だったと思うけれど今回は最高よ!
「そこで変な踊りと変な声を出してないで早く帰れよ。」
そんな声出してませんし、踊ってもいませんわ!
「そうですか。それでは婚約者のために犯罪もどきをする王子様、ごきげんよう。」
ふぅ。スッキリした!




