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第2話:そんな彼女を狙うもの。

なぜ携わっているかは色々あるから割愛《かつあい》。

べつにカッコつけたいわけではないけど、今する話でもないしね。

でも強いて言えば私《わたくし》がある程度の武術を持っているから。

魔術も使えるわよ。スパイとしての力をある程度持っているの。

それをルースト様に買われたんじゃないかしら?

正確な理由はきちんと知らないのよ。

それとこっちは私《わたくし》の事情でフェルミナ様のためっていうのもあるわ。

自分の好きな天使様には幸せになっていただきたいじゃない!

そして今回の任務は特別でフェルミナ様の好きな人が関わっているの。

でもその令息であるユーゴはローズマリー様のことが好きなの。

さっき話したと思うけどローズマリー様はルースト様の婚約者よ。

そんな高貴な方に気を抱くレベルには頭のおかしい方なのに。

まぁ、ユーゴには残念ながらローズマリー様はルースト様のことしか頭にないけれどね。ルースト様も同じに決まってるわよ。

今回の命令はユーゴの捕獲。まぁ温情はかけてもいいと言われているけれど、フェルミナ様に好かれていながらローズマリー様に浮気しているようなふらち者はこちらからおことわりですわ。

絶対に温情いいこと無いもの。こういうのは諦めてしまうのが一番ね。

とりあえずこの話は置いといて、

ユーゴは知らないうちに人生を揺るがす大切な選択を選ぼうとしているの。

今夜ルースト様がユーゴがローズマリー様の宿舎に乗り込もうとしているらしいわ。

それで私《わたくし》が派遣されたというわけなのです。

それで1つ目の選択はユーゴがローズマリー様の部屋に行かないこと。

それなら監視が続くだけ。私生活《しせいかつ》をキモ王子に見られているだけですわ。

2つ目はユーゴがローズマリー様の部屋に侵入して性格改変施設にいく。

良かったですわね。どちらを選んでも決して殺されることはないと。

これは甘すぎるわね。

温情は掛けていいと言われたけど倒すときにメタメタにするのがいいかしら。

良かった良かった。私ならちゃんと手加減できるし。

え?ルースト様だったら?そこら辺を転がる肉片になるに決まってるじゃない。

だからルースト様には自重して待っててもらっているわよ。

流石に学園で生徒の肉片を王子が作るわけには行かないものね。

そういうわけで出てくる人間を見つめ、管理人さんと寮監さんを見送ったあと。

ついに一時間も経ってしまった。

これは本当にユーゴが来るのかどうかも不思議になってきましたけれども。

そうしてかれこれ30分、扉から出てきたのは男子生徒のユーゴでありました。

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