第16話:戦い方を教えてあげます
「こんばんは、エリザさん。」
エリザさんは光の消えた瞳をゆらりとこちらに向ける。
「こんばんは、ユーリさん。」
きちんと私の名前を控えておくのは本物ですわね。
「私と財務省の未来のために皇太子のスパイをやめてくれない?」
さっそく本題に入ってきたんだけれど。
しかも少し喧嘩腰だし。もうちょっと穏便に済ませるきはないのかしら。
疲れるし、荒事は嫌いなのだけど。
「嫌ですわ。財務省が不正なことをしているのは貴方の口調からよくわかります。」
ふっと気配が消える。
これは殺意を向けようとしたのかしら。
だとしたらあちらは質の悪い間者ね。けれど攻撃しようとはしてないわ。
「貴方こそ、私と王国のために消えてくださるかしら?」
魔力を全開放。花形魔力魔法式を構築。
「名前を知ってるならわかるはずだけれど、私学生なのよ。
わざわざここに来るのも面倒だし、本来の目的の勉強もできやしない。」
「皇太子のスパイにしてはお粗末ね。
私は貴方のこと消してもいいと命令を受けている。今すぐ消えてもらう。」
鼻で笑われてしまいましたわよ。うふふ。
最初に魔力を解放したのが行けなかったのかしら。力は隠しておくべきね。
それにあの魔法。舐められたものね。
攻撃魔法式は世間共通だから、すぐ対策されていまうから普通は使わないのだけど。
あぁ、証拠をのこさないためですね。
それなら私の花形魔力魔法式は有名ですし、
勝てないってわかっていると思うけど。
私に間者を仕掛けるぐらいなら不正を認めればいいのに。
まず、そんなに不正がバレるのが怖いなら不正をしなければいいものの。
目の前から炎の槍が降ってくる。
私はそれを避けない。だってまず当たらないもの。
『睡蓮』
私独自の花形魔力魔法は魔力が多い私だからこそできるもの。
魔力をそのまま放出して使用する。
普通の人なら二発目で魔力不足になり倒れてしまうだろう。
睡蓮は防御魔法。
これで相手の力量はわかったから、あとは倒してしまうだけ。
「炎の槍を当てただけで終われるならこの業界楽よねぇ。」
睡蓮を解除。だいたいなんでも防いでしまうから厄介でもあるし。
「ま、その一撃だって相手は食らってないわけですけど。」
ユーゴよりは骨があるし、面倒な相手よほんと。
ルースト様は人使いが荒いのよね。
私が起こした事の後始末をしているのはわかるのだけど、
根本的なこととして私を駒だとしか思っていないからねぇ。ほんと。
「水 斬風水」
ああもう!唱えてしまったら攻撃することがわかるじゃないの。
「炎」
唱えるとしても一文字のみですわよ。
きちんとした教育を受けなきゃだめじゃないですの。




