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第15話:至福の業務後

それからご飯を食べ終わりブドウ糖を摂取して国税調査部室に戻る。

もう激務、激務。国税調査ってこんな忙しんか?てくらい激務。

疲れて色がなくなりモノクロの世界の住人になった私《わたくし》はつい、

そう、うっかり忘れそうになってしまった。

エリザさんとの『お話』のことを。忘れてはならない。

仲間を増やすため、財務省内部の人間がどれだけいるのかを知るため。

触れてなかったけど、つい『わたくし』って言ってた。

気を引き締めていかないとだ、ん〜。だめだな。

肩がゴキゴキ言ってる。そのうち肩が固まって武器になるんじゃないかってぐらい。

国税調査部の仕事ハードだ。これが毎日あると考えると悪寒がするね。

ちなみに、現在時刻は18:30出勤時刻は忘れたけど結構長くいたなぁ。

今からまっすぐ家に帰って、そこから転移魔法で寮に帰るか。

社会人のふりをするために一回別の場所を経由しないといけないのがめんどくさい。

エリザさんと会うときは『ユーリ・ブラウン』として会うつもり。

ふふ、まさか『ハピナス・センチュリー』が右大臣の娘とは思わないでしょう。

正直、私《わたくし》の変装技術は相当だと思いますし。

もう疲れましたしできるなら魔法なんて使いたくないのだけれど。

しょうがないわ。

早くフェルミナ様に会うためだもの。できる限り全力で行くしかないわよね。

まずユーリとしてエリザさんと接触するし動きやすいドレスで行きましょう。

そんなこんなでルースト様の愚痴を心のなかでこぼしたりしながら転移とかして、

やっとクローゼットにたどり着いたわ。

むしろ最初から転移魔法使えばよかったってぐらいには、

知り合いにも顔見知りにも合わなかったわね。ま、過ぎたことは仕方ないしね。

深い青紫色のマーメイドスカートに白のブラウスを合わせましょうか。

もうちょっと派手なものでもいいけれど威圧しすぎるのもどうかしらねぇ。

やりすぎるとルースト様から怒られるし、困ったもんだわ。

まぁこれで行きましょうか。

現在時刻は7:30予定の時間までは20分もある。

移動は転移魔法で一瞬だからゆっくりしていられるわね。

先日買った紅茶とクッキーでティータイムにしましょう。

ずっと忙しくて手を付ける暇がなかったのよね。

新しいカップも買いましたしね。

うふふ。20分の間でどれだけ楽しむことができるのかしらね?

毎回、毎回こき使われているスパイならぬ、令嬢の疲れを思い知りなさい!

茶葉はアールグレイ。クッキーはきちんとお皿に並べて。

さぁて残り時間10分間の至福を頂きましょう。

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