第14話:ブラックなとこだな。
「こんにちは。今日からここで働くことになりました。」
扉を押し開けて入った瞬間大声で自己紹介を始める。
「ハピナス・センチュリーと申します。よろしくお願いします。」
我ながらこんな馬鹿っぽいキャラクターを演じることができるなんて驚いた。
国税調査部に配属されているのは、
『リオン・クリス』
『マリーナ・ウィルス』
『カリマ・ハローウェー』の三名。男性二人と女性一人の構成。
仕事が多い部署のわりには配属人数が少ない。
それなのに新しく配属された新人はスパイとか、困っちゃうよね!
「君が今日から入る新人だね?俺の名前はリオン・クリスだ。リオンと呼んでくれ。」
気軽な陽キャっぽい赤髪がリオンか。
そしたら青髪のツンデレっぽいのがカリマかな?
最初から女性は一人しかいないからすぐに分かると思ったけど、
うん、みんなイケメンで女性かどうかわからないんだよね。
全員男性とかある?
「私はマリーナよ。わからないことがあったら聞いてちょうだい。」
いた!女の人だ!
奥の方で仕事してたイケメンがマリーナさん。
なるほど。確かによく見れば髪の毛が長くて、後ろでまとめてある。
「僕の名前はカリマ。よろしく。」
そっけなぁ。結構ガチのツンデレか?
それとも恥ずかしがり屋なのか?
事前情報だとあんまり喋らないことしかわかってないし。
そっけないのも元からなことを信じないとやってんね。
「これから仕事を説明するからこっちに来てちょうだい。ハピナス。」
おう。いきなり呼び捨て。
後輩に対する態度だしまぁまぁ妥当なところではあるか。
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そのあと長々と仕事について説明されて、書類の扱い方を叩き込まれ、
気力も全てつきかけた頃にやっと昼休憩がやってきた。
差し出されたプリントを見てまだあるのかと思って目を通す。
「ハピナス、国税調査部は3人しかいないから休憩はシフト制になっているの。」
シフトには『11:00』『12:00』『13:00』の3つがあった。
「基本的には交代制なんだけどしばらくは私と同じようにしてね。
正式に官僚として働くようになったら14:00の枠ができて四人の休憩になるから。」
おーまいがー。
14:00にご飯は耐えられない。そういうものだと割り切っていくしかないのか。
あぁ12:00にご飯が食べられる学園が恋しい。
早く任務を終わらせてフェルミナ様といっしょにご飯を食べたい。
「食堂まで案内するわ。社員証は持ってるよね。それでご飯が選べるから。」
「はいぃ。」
情けない返事をしながら、よろよろとついていくのであった。




