第12話:大臣さんよ
守衛さんに言われたとおりに大臣室に向かう。
大臣って国の中でも権力持ってる人だよね。キンチョウシチャウナ!
おふざけはここまでにしておいてと。
ここ広いよね〜。無駄にでっかい。ルースト様が湧いて出てきそう。
あぁ嫌だ。さっさと駆除しないと!
ふぅ、ついたここが大臣室ね。ここまで来るのに約5分かかったんだけど。
何回でも言うわ。ここ、ムダに広い。
「失礼します。」
扉の前でノックして許可がもらえたら入るんだったよね。
その後に自己紹介して配属部署を教えてもらって移動、までがセット。
守衛さんなんでも知ってるなぁ。
「入れ」
中から聞こえてきた声はドスが効いている男の人の声。
扉を開いて真っすぐと前に進み、テーブルから40cmぐらいの場所で止まる。
「名前を、」隣りにいる秘書らしき人から促される通りにしたほうが良さそう。
「ハピナス・センチュリーです。今年に王立学院を卒業しました。」
名前ぐらい事前に送られたプリントで知ってるはずなんだけど、
ルースト様が意地悪で詳細情報を切ったのかな?でも守衛さんは知ってたし。
ま、深く考えんないでおこう!私の仕事は不正の証拠を掴むことなんだから。
「皇太子ルースト様とはどのような関係で?」
そうきますかぁ〜。入社試験みたいなもんなのか?
どんな関係かって言われると困るし、
「学園に通っている間、
書斎で調べ物をしていたらばったり出会いましてそこから話すようになりました。」
書斎はルースト様の学園での隠れ家のような場所。
それはきっと不正をしているはずの大臣なら掴んでいて当然の情報。
ハピナス・センチュリーに付いて情報を探ろうとすれば
ルースト様の情報操作技術で作られた人であるために、情報は一切出てこない
よって本当に今回の私が初対面。私の存在を知らないのはとっても好都合。
それは置いといてと、ここ重要情報だけが保管されてあるんだよね。
夜な夜なここに忍び込みに来よっと。
「不躾な質問をしてしまい申し訳ございません。
配属部署は国税調査部です。今日からお願いします。」
大臣さんよ、秘書さんに罪をなすりつけちゃうのか。
自分の評判悪くなったら疑われやすくなって困るもんねぇ。
ちょっと可愛そうになってきた。
秘書さんの瞳孔が開いているから動揺しているのかな?
そしたら秘書さんも仲間に引き入れたらいいかな。後でルースト様に聞こ。
「失礼ですが、国税調査部まで案内していただいてもよろしいですか。
私、どこにどの部署があるのかわからなくて。」
秘書さんが少しホッとしたような雰囲気になる。
「だったら秘書に案内させよう。」
大臣さんよ、不正しているのになぜそんな上から目線の偉そうな態度なんだ。
もう少しビクビクしてもいいと思うぞ。
いや、ビクビクしてたら見下されるか。
うん、やっぱやめたほうがいいぞ。大臣さん。
ま、とりあえず秘書さんを仲間に引き入れるチャンスがやってきた!
「わかりました。お願いしますね。」
だからさ、ねっ秘書さん仲間になってよ。




