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魔食晩餐〜最弱スキル食材鑑定でダンジョンサバイバル〜  作者: 猫屋犬彦
序章

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第102話 ラビも頂く

(*´ω`*)ラビの二つ名が決まりました。

「いや、まさか、な⋯」


 アーシャは頭を振って悍ましい考えを振り払う。


(⋯⋯⋯いや、食材として見てると云うより、鑑定士として覚醒してると捉えるのが常識的か)


 剣術スキル持ちでも次に槍が得意だったり弓矢が得意だったりする者が居る。きっとクートはスキル鑑定の才能も有ったのだろう。きっとそうに違いない。そう考えるのが普通の感覚であった。人間を食材として捉える等、普通は⋯有り得ない話なのだから。


「レベリア寝ちゃったし、取り敢えず明日の朝から仕切り直そっか」

「解った。支部長にはもう暫く受付嬢の業務は無しにして貰う。お前に同行するのも職員の仕事の範疇だからな。嫌とは言わせんさ」


 そうして別れるアーシャ。クートはレベリアを連れて宿に戻るらしい。ラビはと云うと⋯


「あああーーーっ!本ーーーっ!?」

「だから此れは借り物なんだってば」


 クートに残月魔法帖上巻を取り上げられてしまいパタパタと暴れている。


「ほ〜ら、此方だよ〜」

「本〜〜〜せめて、せめて書き写させて〜〜〜」

「駄目〜」 

「い、意地悪ですぅーーー」


 そうやってヒラヒラと本を動かすクートに誘き寄せられ宿屋へと入って行くラビ。


「其れで良いんか?お前等⋯」


 呆れるアーシャだが、気を引き締める。


「私は同行者。基本戦わない」


 宿屋の自室に仕舞っていた愛剣を整備しよう。


「何だか楽しめそうだしな」


 酒場で冒険者達から聞いた噂話が有る。明日クートには其れに関連するクエストを勧めるつもりであった。


「ひゃぁぁぁんっ!?わっ!わわわたしはっ!そそそんなつもりじゃなかったんですけどーーーー!?」

「今からヤり直すつもりだった男女の部屋に付いて来ておいて、何も無しは通らないじゃんね?」


 流れでラビも喰う事にしたクート。レベリアはベッドの端に寝かしてある。酒を飲んだ上で初めて使う魔法剣を全力で振るったのだ。魔力を完全に使い果たしていた。明日の朝までは起きないだろう。真横で組んず解れつする二人を他所にぐっすりと眠り込んでいる。


「レベリア抱こうかと思ったけど疲れさせちゃうしな。代わりにラビで良いよ」

「わわわたしは良くないですーーーっ!」


 クートはラビのもっさりした衣服を脱がしに掛かる。よれよれのローブに着古した下着。色気も何も無い。体格に見合わない重厚な胸部装甲だけは立派だが。


「えええーーーいっ!正当防衛ーーー!」

「ぐぎゃぎゃぎゃぎゃっ!?」

「わわわわたしの固有スキルっ!雷属性魔法ですぞーーーっ!」


 ラビの体に触れている掌から電気が流れ、体中がビリビリと痺れる。


「―――痛っ⋯けど、なんでお前も感電してんの?」

「かかか感電魔法ーーーっ!」

「なんじゃそりゃ」


 ラビの固有スキルは魔法。雷属性の魔法である。戦闘に於いては無類の強さを発揮するレア属性でもある。しかし彼女は其の能力を使いこなせていない。出力は凄まじいが其のコントロールは未熟であり、自分自身も感電してしまうのだ。


「ふへへ、こ、こんな体で良ければ抱いてみてくださいよーーー?」


 ニヤニヤと笑うラビ。コミュ障で人間不信に成っているのには其れ成りの過去が有る。人を疑う事を知らず純朴だった彼女は良く騙された。チョロそうな見た目も有ったろう。彼女を騙して押し倒して来た男達は全て感電させて来た。クートも同じ目に遭わせてやる。


「わわわたしが勝ったら本を貰いますーーー!冒険もしませんーーー!こここ怖いのでーーー!」


 ラビが叫ぶ。男も怖いしクエストも怖い。大好きな本を読んでずっと自室に引き篭もっていたい。


「其の勝負」


 クートは魔力経路を整える。雷属性の魔力を流されたのは初めてだが、所詮は人間如きが操る魔力量。鉄山靠で吸い上げた大地の魔力量とは比べるべくもない。


「乗った」

「ふぇっ!?ふぇーーーーーっ!?なななんで平気なんですーーー!?」

「我慢してるだけだ。其れでも痛いから、此方は手加減出来そうにない」 

「ひゃぁんっ!?ららら乱暴⋯しないでぇ」 

「なら魔法を解け。じゃないと」


 クートがラビの耳元で囁く。


「痛くするぞ」

「ひっ」


 ⋯⋯⋯そして夜に成った。


「変な体験だったな」


 行為の最中、ずっと体が痺れて仕方無かった。しかも、ラビ自身が絶頂を迎えると雷魔法の出力が上がるのだ。中々に刺激的な性交体験であった。


「まぁ良いや。もう二、三回抱けばスキルを喰えそうだ」


 どうやらラビは雷撃を放てる訳ではないらしい。直に触れて雷を流し、自分諸共に相手を感電させるしか能が無い様だ。此れは確かに使い難い。仲間に加えても、捨て身の特攻しか出来ないだろう。アーシャや周囲はラビを過大評価していた。ラビは遠距離攻撃は苦手である。勿論遠距離攻撃も出来る。しかし其れは感電範囲を広げるだけである。敵も味方も皆ビリビリするだけなのだ。


「も、無理⋯」

 

 ラビはぐったりとベッドに沈んでいる。魔力量の高さはスタミナに直結する。数時間ぶっ続けで抱いてもラビは意識を失わなかった。全身⋯特に胸回りに歯型をたくさん付けられ、完全にグロッキー状態だが。イク度に魔力放出をしていたのもあるだろう。しかし未だ魔力は尽きていない。


(成る程。潜在能力はレベリア以上か)


 宝の持ち腐れにも程が有るが、ラビが己の固有スキルを使いこなせれば物理的な戦闘職も敵では無いだろう。一瞬で間合いを詰めて触れれば即感電。魔力耐性が有っても初見では防げまい。恐ろしい固有スキルである。


「初めてだったみたいだし、一応優しくしたんだし。ぺろっ」

「ひゃうんっ!?ま、まま、まってぇ〜」


 クートは己の歯型の付いた胸に舌を這わす。 


「次は俺の好きにして良いよな?」

「ぴええーーー」


 そんな感じで引き続きラビを抱いていると大分慣れて来た。


(雷属性への耐性が着いたかな?後はラビ自身もぶっ通しで魔力使ってるからなぁ。嫌でもコントロールは身に付くか)


 クートの雷属性への耐性だけでなく、ラビ自身も固有スキルの出力コントロールが出来始めていた。


「痛い⋯」


 ラビは恨めしそうにクートを睨んでいる。恋愛小説みたいな甘い関係を夢見ていた訳ではない。しかし⋯


(此の子⋯別に私の事⋯体すら求めてないんですけどーーー?)


 色々鈍いラビでも、体を重ねれば解る事も有る。クートはラビの固有スキルを喰う為にラビを抱いていた。性欲処理の対象として見られるのは不快だが、女として求められずに抱かれるのも其れは其れで不満が残った。


「うう⋯もぉ私も二十歳近いですしーーー?友達とかもう二人も子供居る人居ますけどーーー」


 こんな良く解らない展開で初めてを奪われる予定ではなかった。別に本を諦めていればこうは成っていなかったのだが。結局の所、自分の欲で身を滅ぼしてるだけなのである。


「俺の唾液に自己治癒力強化乗せてるから直ぐ治るだろ。まぁ歯型は残るかな?」

「⋯⋯⋯」

「可愛かったよ?ラビ⋯」


 拗ねてるらしいラビの頭を撫でるクート。


(違うっ!そうじゃないーーーっ!)


 ⋯と、心の中で抗議するラビだが、クートに頭を優しく撫でられると、身も心も蕩けそうになるのであった。

(*´ω`*)たぬたぬー!かみなりたぬたぬー!

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