第101話 レベリア拡張
(*´ω`*)師匠直伝の鉄山靠は、肉体をアースにして地電流を逆流させるみたいな感じで大自然の魔力を相手にぶつけるぶっ壊れ技です。師匠が本気を出せば本当に山を崩して地形を変えれますね。コンコンココンコココンコンコン。師匠が出て来ないのは長命種独自の時間感覚のズレです。クートからちょっと目を離してるぐらいの感覚です。三日ぶりが三年ぶりぐらいなので。
ホクホク顔のクートと、やや歩き方がぎこちないレベリア。やはり処女だったのだろう。クートはレベリアの体を堪能しつつスキル剣術を喰った。本職程は使えないだろうが、武器破壊術の精度は上がっている筈である。チョッパーだと不安なので、素手でへし折る力技に成るだろうが。
「クート⋯私は、その⋯私は、騎士で、貴族で⋯」
「レベリアの力が必要なんだ。頼むよ」
「うん⋯仕方無い、な。義を見てせざるは勇無きなり⋯て云うし⋯」
どの辺りに義が有るのかは不明だが、クートとレベリアは手を握りっぱなしだ。周囲の白けた視線等お構い無しにイチャイチャとお熱い事である。アーシャが酒を奢って溜飲を下げてなければ絡まれたかも知れない。
(没落貴族の御令嬢でもお構い無しか。まぁ未成年の貴族令嬢に手を出す命知らずだもんな)
クートは領主の分家筋の娘にまで手を出している。命知らずが過ぎる。あのプリメリアとか云う娘が今此の場に居たら大変な事に成ったろう。アーシャは良く知らないが、他にも手を出してる女が複数居るらしいし。
(此奴、多分ダンジョンじゃなくて女に刺されて死ぬな)
軽く雑談しながら食事をする。クートは良く食べた。女を抱いたからと云うより、やはりシェラザード戦で消耗していたらしい。
(今日此れからクエストに行くつもりだったけど、少し休もう。其れに腹が減った。たくさん食べておこう)
クートは肉と野菜を大量に頼んでガツガツと食べている。
「⋯負けてないもん⋯」
「え?凄い負けてましたよーーー?」
鎧を剥ぎ取られたレベリアが涙目に成りながら呟いている。クートに破壊されて鎧は捨てる事になったらしい。装甲や金具が歪んでいたし、修繕するよりかは買い直した方が早そうだ。
「シェラザードも負けてたしーーー」
「誰だ其れ?私知らないもん」
ラビがナチュラルに煽る。出来たばかりの古傷を抉りまくっている。コミュ障にコミュ障をぶつけるとこう成ると云う良い見本だ。当然レベリアがカッと成る。処女を頂かれた気恥ずかしさから、酒を飲んでいたのも大きいだろう。
「もう一度勝負だっ!私はみゃだ負けてにゃいっ!」
呂律の回らない口でクートに詰め寄る。
「良いよ」
「またやるのか?」
呆れるアーシャ。支払いを済ませ再び広場へ向かう四人。クートは早速剣術スキルを試してみたかったのもあるが、其れ以上にレベリア自身に興味が有った。
「此れがっ!私の真の力だっ!」
レベリアが剣を構えて吠える。すると見る者には魔力が練り上げられて行くのが解る。
「おお?何か、強くなってます?」
「⋯⋯有り得ん」
ラビが小首を傾げ、アーシャが呟く。レベリアの魔力の流れが明らかに違う。大幅にレベリアの魔力量が上がった訳ではない。敢えて言えば、魔力の流れがスムーズに成っている。例えるならガチガチに凝り固まった筋肉を解した様な物だろうか?流れる様な魔力操作である。
(有り得ない)
魔法職の才能が無ければ扱えないレベルだ。アーシャも同じ事は出来なくもないが、幾度と無く死線を潜り抜けて体得した技術だ。ほぼ戦闘経験の無いレベリアが使えるのはおかしい。此れは異常だ。
「はぁああああああああっ!」
更に、レベリアの持つ剣から炎が噴出する。
「魔法剣っ!?馬鹿な―――」
アーシャでも使えない。魔法は誰でも使えるとは云え、属性や向き不向きも関係する。
「レベリアは火属性だったみたいだね。まぁあんだけ直情径行なそらそうかって話だけど」
クートがレベリアの火炎剣を見てボヤく。性交に依るスキル奪取のついでに、レベリアの体内の魔力経路も整えてやったのだ。魔力経路を整えると運動能力や自己治癒力も上がる。仲間にするなら強化しておくべきポイントだ。結果、レベリアに魔法剣と云う拡張スキルが発露する事に成った。
「まさか、魔法を剣に纏わせられる様に成るとは思わなかったけどね。嬉しい誤算だよ」
「おおふ、性交で相手の能力開発を行うのは残月魔法帖にも出て来ますぞ。古から有る能力開発手段ですなーーー」
特に狙った訳ではなく偶々だ。レベリアは貴族令嬢である。元々血筋は良い。魔力量も高かった筈だ。しかし剣に生きると云う事に執着してる事、頭が固い事も有って魔法が使えなかったのだろう。魔法には想像力と創造力、柔軟な思考が必要なのだから。
「お、お前―――」
アーシャが流石に驚愕する。
(他者のスキル開発も行えるのかっ!?いや、レベリアは元貴族令嬢。魔力は平民よりも高いが⋯だが、だとしてもこんな短時間で?一回抱かれただけで?)
抱かれたから能力が上がる。そんな事が有るのだろうか?だとしたら―――
(クートに群がる女達の多さも頷ける―――)
六属性を操る天才魔法士プリメリア。良くあんな逸材を見つけて来たと思ったが、違うのかも知れない。クートが抱いた事で才能が目覚めたとしたらどうだろう。
(食材鑑定?本当に食材鑑定なのか⋯?)
プリメリアはクートに抱かれて安定した。オーガへの恐怖から闇属性も目覚めたプリメリアだが、其れだけでは能力に振り回されていただろう。クートに開発された後、精神的に安定した事で能力も安定した。
「勝負だっ!」
「はいはい」
酔っ払いではあるが、魔力経路の整ったレベリアの剣は先程よりも冴えている。
「くうっ!?何故当たらないっ!?」
「魔力制御が大味だからなぁ」
しかしクートは其れを避ける避ける。火炎剣は確かに脅威たが、魔力の流れが丸解りだ。パッシブスキル魔力感知に身を任せれば目を瞑っていても避けられる。
「はぁっ!はぁっ!はぁ!卑怯者っ!避けるなぁ!」
「無茶を言いなさる」
だが何時までも同じ事をしてても仕方無い。もう一度解らせてやろう。
「解った解った、解らせてやるから」
クートは凍拳を使い両手をガードする。其の両手でバシンバシンと火炎剣を捌く。
「よいしょ。熱熱っ」
「なっ!?掴むな卑怯者ぉーーっ!」
「どうせぇっちゅうねん。此の酔っ払い」
最後は真剣白刃取りの要領で、レベリアの火炎剣を冷凍を纏わせた拳を開いて合掌し挟み込む。
「ぬぎぎぎぎぎぃ〜〜〜っ!」
「熱い熱い。火傷するじゃんね」
全力で魔力を高め火力を上げるレベリア。其れを凍拳で抑え込むクート。しかし其の攻防も長続きはしなかった。
「はぁっ⋯はぁっ⋯あ、れ⋯?」
レベリアは両膝を突いて項垂れる。剣を覆っていた炎も消える。
「慣れない魔力操作で魔力を使い果たしたんだ。其の火炎剣、見た目派手だし、無駄な魔力放出が多過ぎる。もっと修行しないとねー」
「お、おの、れ⋯」
再び気絶してしまうレベリア。一連の流れを凝視していたアーシャだが、酔いもすっかり醒めてしまった。
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
(仮定だが、コイツはまさか、人間も食材として鑑定している、のか?)
ゾッとする。だが、有り得ない話ではない。剣術スキルだからって、剣が無ければ何も出来ない訳ではない。手頃な長さの棒が有れば多少は戦える。其れと同じとは言わないが、人間すら食材と見切る事で冷徹なまでに能力を分析し、より良く向上させる事が出来るのかも知れない。より美味しい食材として―――
(*´ω`*)クートのハーレムについて来れるのは強いオスは複数のメスを囲うのは当然と思ってる肉食獣女子だけです。でもライオンてメスから子作りせがまれたら断れないらしいしそれはそれで大変そう。ルカとかは女がたくさん居たらちょっと身を引きそう。でも子供は欲しがるからシングルマザーになりそう。頑張れー。レナは快活で朗らかだから、他の妻の子供達も分け隔てなく可愛がると思う。絶対子育てしなそうなのはフラッペ。




