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魔食晩餐〜最弱スキル食材鑑定でダンジョンサバイバル〜  作者: 猫屋犬彦
序章

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第103話 Dランク行方不明者捜索クエスト

(*´ω`*)顔が整ってて肉体がムキムキなの、女にすると美少女なのに体はバインボインみたいなもんだからね。そしてエロい。そう考えるとクートがモテるのも仕方無いよね。誰とでも寝るクソビッチとして同性からは嫌われるけども

「眼鏡外すと可愛いじゃん。可愛い可愛いラビ可愛い」


 眼鏡はベッドサイドに置かれ、髪をかき上げられ素顔を見られてしまう。そして軽くキスをされる。


「やんっ!や、やめてくだされーーー!」

(あああーーー、ヤバい。ヤバいですぞ。ここここの子、女慣れし過ぎてる。喪女の天敵。沼る。沼ったら抜け出せないーーーー!)


 ジタバタ藻掻くがクートの逞しい腕からは逃れられない。無理矢理腕枕をさせられてしまう。


(としっ!年下男子の腕枕ーーー!小説でしか読んだ事無い奴ーーーっ!)  


 無言で暴れるラビを捕まえるクート。


(猫みたいだな)


 髪を撫でておでこにキスをしていると、段々とラビが大人しく成る。此の世界の男は大体が、自分が気持ち良くなったら女を放置して寝てしまう。其の点クートはアフターケアもバッチリだった。女が満足するまで髪を撫でたりキスをしたり、スキンシップを十分に行う。其れも全ては固有スキル獲得の為だ。


(殺害衝動を抑える為でもあるな⋯)


 戦闘の熱狂に当てられた時は飢えた獣の様に求めてしまう。だが自分の精神安定の為に抱く訳だから大切にする。噛み付いたり血を舐めたりと、少し乱暴にしてしまうが。


「ラビは首筋弱いよね。ほらじゃぁもう一噛み。あぐっ」


 クートはラビの首筋を甘噛みし、更に舌で舐め上げてやる。


「やぁんっ!か、かか、噛まないでぇー!⋯ひゃうううっ!?な、舐めるのも⋯らめぇ〜」


 ビクンビクン震えるラビの腕は、しっかりとクートの背中に回され爪を立てる。嫌がってる様に見えるがラビもクートの体に身を寄せ抱き付いて来る。クートは強引だったが上手かったし優しかった。妄想では何度かある。ナイスミドルな男性に強引に物にされるシチュエーション。


(私の好みには未だ遠いけどーーー年下だし。でもちょっと可愛いし、まいっか―――)

「でゅふふ」

「偶に気持ち悪い笑い方するの何何?」


 クートが変顔でニヤつくラビにちょっと引く。そんな風にイチャイチャしていたらラビも眠ってしまった。外は未だ暗いが、そろそろ朝方だろうか。クートも少し寝直そうかと思った。そんな時だ⋯


「おい」

「痛」


 クートの脇腹を抓ってくいくいと引っ張る者が居る。


「本妻を放っておいて妾と浮気とは良い度胸だな」

(本妻?)


 何時の間にか起きていたレベリアがじっとりとした視線を投げ掛けて来ていた。


「約束だからな。貴様の子を産んでやろう」

(そんな約束してないけど)


 ムフンと鼻息を荒くするレベリアと疑問符を浮かべるクート。


「私も腹を括った。クート、冒険者として名を上げろ。功績を積んで叙爵されろ。であれば私の夫と認めてやる」

(えぇ、面倒臭いなぁ)


 クートがレベリアの事を面倒臭く思う。しかし⋯


「だから⋯私にも、しろ⋯」

「解ったよ」


 クートはレベリアを抱き寄せ衣服を脱がす。色々言い訳をしていたが、つまりはそう云う意味だったらしい。


「甘え方が下手だなぁ」

「煩い。生意気だぞ。年下の癖に―――」


 そうしてデザートとしてレベリアを喰らうクート。


(魔力も補給⋯いや、捕食してるのか?睡眠時間と比例しないな)


 再び眠ってしまったレベリアと違い、クートは目が冴えてしまった。頭も冴えている。疲れも無い。腰は怠いが体は軽い。


「良し、行くか二人共」

「ああ」

「ふぁーい」


 朝日が差して来たので二人を起こす。少し眠たげなのはラビだけだ。クートもレベリアもシャッキリしていてツヤツヤしている。半日寝ていたレベリアは兎も角、一番寝ていないクートもとても元気である。三人朝一で冒険者ギルドに向かう。受付カウンターにはアーシャが居た。受付嬢の制服でも、昨日見た普段着でもない。


(長剣⋯より短い、短剣とも違う⋯中型の間合い。其れが二振り⋯)


 アーシャは軽装鎧を身に着け、腰の両側に剣を佩いている。其の双剣は一対ワンセットなのだろう。鞘から柄や鍔等、拵が同じに見える。片手で振り回せる様にやや刀身が短めなのだろう。アーシャ専用に作らせたのなら体の一部の様に自在に操る筈である。


(双剣使いか―――)

「⋯昨晩はお楽しみだったな」

「アーシャも混ざる?」

「気が向いたらな」

(まさかあの雷狸も手懐けるとはな⋯)

 

 クートの両側に居る二人だが、二人共クートにベッタリだ。距離感が昨日と違い過ぎる。クートが自然な動きで二人の肩を抱く。レベリアはビクリと反応するが顔を赤らめて其のままにする。ラビはクートの手に雷を流したらしい。バチンッ!とクートの掌が弾かれる。


(いや、手懐けてはいないか?) 


 しかしクートにはくっ付いている。もしかしたら⋯


「一夫多妻制反対の人」

「?」

「何いきなり?」

「⋯⋯⋯⋯」


 レベリアはキョトンとし、クートも首を傾げている。ラビだけは控え目に手を上げている。


「成る程。良く解った」


 ラビの素性は知らないが、普通に平民なのだろう。金が全てな商人や、力が全てな荒くれ者の冒険者とは違う、極々平凡な一般家庭の娘なのだろう。平然と複数の女を抱けるクートや、第二夫人や妾が居るのが当たり前な価値観のレベリアとは相容れまい。


(まぁまぁ楽しめそうなパーティーだな)

「其れでどうするリーダー?」

「うん。じゃぁ早速行こっか」


 クートは適当なDランククエストを受けるつもりだったのだが⋯


「まぁ待て」


 アーシャが待ったを掛ける。


「クエストは何にするんだ?」

「直ぐ終わる奴が良いな」


 素材採取系は鑑定職無しではキツイ。クートのは食材鑑定だ。Dランククエストに出回る素材は食材ではないだろうし、もし出てるとしたら高難易度の物と成る。一番てっとり早いのはDランクモンスター討伐だろう。


「此れなんかどうだ?」

「⋯此れもDランククエスト?」


 此の町から少し離れた町へ向かう街道が有る。其処で人が消えているらしい。


「行方不明事件の捜査、行方不明人の捜索クエストか」

「そう成るな」


 実体の無い話なのでレーティングも曖昧な筈だが。


「Dランクなのか?」

「調査に向かったEランク冒険者パーティーが丸ごと消えた」

 

 其の言葉にシンッと成る。ロビーに居る他の受付嬢や冒険者達も聞き耳を立てているのが解る。


「行方不明者を見つけろとか、犯人を捕まえろとかじゃぁない。手掛かりを見つければクエストクリアだ」

「温くないか?」

「完全事件解決ならCランク案件だな」


 レーティングにはクエストの厄介さも考慮される。大規模な誘拐事件か、はたまた姿を隠すのが上手いモンスターか。


「其れと此の案件は早い者勝ちだ。行方不明者の家族だけじゃなく、此の町や山向こうの町の冒険者ギルドからも依頼が出てる。人海戦術かな」


 行方不明者が出る場所は解っている。挟み撃ちで調べて行けば犯人と云うか原因究明に繋がるだろう。


「EやFが参加するのは良い顔をされないだろうが」


 アーシャが三人の顔を見回す。


「安全安心、簡単なDランクモンスター討伐クエストをやるか?」


 クートは反射的に首を横に振る。其れを見て微笑むアーシャ。


「それとも、もしかしたら危険度がCランクのクエストをやるか?」

「面白い」  


 クートが笑う。行方不明者の家族からすれば不謹慎だろう。しかし、こう云った事件を知って笑える人間でなければ立ち向かえない。普通の人間なら怖くて街道を使わない。其れでは行方不明者は見つからない。事件も解決しない。


「受けよう。其のDランククエスト」


 クートが満面の笑みを浮かべる。胸のワクワクが止まらなかったから。

(*´ω`*)あいー!よーやくクエスト開始デース!

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