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ストーカーは異世界でも女暗殺者(ストーカー)やってます☆   作者: 後伸季孝
3章 私ストーカーだけどもう普通に暗殺とか依頼されちゃいます
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ストーカーは幼女を追いかける

あらすじ:レルちゃんとカルちゃんにパーティ加入を申し込み、即拒否された。




「却下です」


 そういってギルドを出て行ったレルカルコンビを唖然と見送ってしまったユリーグル、もといナツメは笑顔のままで固まっていた。まさかパーティに断られると思わなかったのだ。


 この元気ハツラツを装った、親しみやすいユリーグルの笑みを、ノータイムで断るとはやはりカルちゃんは侮れない。そして幼女に誘いを断られるのは割と辛い!

 まぁでもよく考えたら、私が日頃から子供たちに口酸っぱく言っている『知らない人に付いて行かない』という私のと約束を守っているようで安心した気もする。子供たちの警戒心が上がったということで、日々の教育の成果だと喜ぶことにしよう……。


「お姉さまぁ! それならパーティなら私たちとお組みになって!」

「いや待て待て! 今日こそ俺たち『マッスルヒール』のパーティに入るべきだろう!」

「うるさいですわ、このドMハゲども!」

「ちょっと! その前にユリーグルさんは預かっている手紙に目を通して……!」


 私が棒立ちしていると、我先にと私に群がってくるハンターたち。

 そんなに私とパーティを組みたいのか……。

 そしてヒルメッタちゃんは預かっている手紙を押し付けないで!

 私はレルちゃんとカルちゃんを追わねばならぬのだ!


「皆ごめんね! この話はまた今度!」


 周囲の人間をすり抜けてギルドの外へ。


「あっ、お姉さま!」

「おい! まてっ!」

「ユリーグルさん、お手紙はっ!?」


 そう背後で叫んでいるハンターたちを置いて、私は可愛い子供たちの安否を確認しに向かう。

 ダダダッと走って町の出口の方角へ向かうと、すぐに二人を発見。声をかけようと思ったとき。


「ご主人様?」


 と声をかけられて振り返る。

 私を呼び止めたのは、よく私の屋敷で見かける黒い侍女服を着た女性だった。


 うん、予想通りシンシアだ。私の事をそう呼ぶのは貴女しかいないからね。

 でもどうしてここに? 昨日休みを与えたはずだけど何故侍女服……。


 私の不思議そうな顔を見て察したのか、シンシアはすぐにここにいる理由を言う。


「お呼び止めしてしまい申し訳ありません。頂きました休暇を使い気分転換に街を下見……ではなく散歩しているところを偶然ご主人様を見かけたものですから」


 どうやら休暇中なので街をお散歩していたらしい。しっかり休暇を過ごしているなら良いね。


「ところで、お急ぎだったようですが?」


「そうなの、実はレルとカルが私が知らない間にハンターになってたらしくてさ!

 もう心配だからユリーグルに変身してパーティに入れて貰おうとしたら、振られちゃったのよ~。だからもう一度アタックして、今度こそパーティに入れてもらうのよ」


 今度こそパーティに入れてもらうために、懐に忍ばせたお菓子で釣る作戦だ!

 お菓子をあげる代わりにパーティに入れてもらう。完璧な作戦だろう。


「そうでしたか。ですが、一度断られた事をもう一度頼んでも同じ結果になってしまうかと……下手に接触せずに影から見守るくらいにしてはいかがでしょうか?」


 お菓子で気を引くなどという、誘拐犯の常套手段のようなことを考えていると、シンシアがパーティに入るのではなく、遠くから見守るという事を提案してきた。

 本当はパーティになって魔物の倒し方なんかを手取り足取り教えてスキンシップを図るという邪な狙いもあったが、見守るというのも悪くなく思えた。それに無理にパーティに入る必要もないし、あの子たちの自然な姿を見るのも全然良い! 何より影から子供の頑張っている姿を見守るのは、子供の初めてのおつかいを見守る親御さんの気分が味わえちゃうかも!


「なるほど……無理にパーティに入るより見守っていたほうがいいかもしれないわ」


「そうですね。では見つからないように行きましょう、ご主人様」


 そう言って二人は目の前で可愛らしく歩く二人を尾行することに決めた。



 ……ん、二人?


「って、シンシアも行くの?」


 貴女今休暇中よね? わざわざ私の勝手な趣味に付き合わなくても良いのよ? なんて思いながら聞いてみる。


「はい、……ああ、もしかして私がいると、隠れているのがばれるのではないかと心配していますでしょうか? それについては問題ありません。私もご主人様ほどではないにせよ隠密のスキルはあのレルとカルが察知できない程度には高いです」


 いえ、そんなこと思ってないんだけど……。せっかくの休日をこんなことで潰していいのかと聞くつもりだったが、シンシアは少し笑みを浮かべて楽しそうに見える。たぶん彼女もこの尾行ごっこ(ストーキング)をやりたがっているのだろう。まぁ自分からやりたがっているのならいっか!

 というか隠密スキルが高いって、貴女侍女よね? 一体何を目指しているのか……。


 ますます侍女から遠ざかっているような気がするシンシアだけど、今はレルちゃんとカルちゃんが気になるので疑問は頭の片隅にでも置いておこう。


「見つからないなら大丈夫ね。でも気を付けて、貴女の侍女服は流石に街中でも外でも目立っちゃうから」


「かしこまりました、細心の注意を払って行動いたします」


 その言葉にナツメは頷いてから、再びターゲットがいた場所へ目を向ける。

 どうやらシンシアと立ち話をしている間にいなくなってしまったようだ。


「見失っちゃったか。でも、結局町の外に出るには出口から出る必要があるから、そこで待ち伏せしておきましょう」


 とりあえず二人より先に出口付近で潜んでいたいから、最短距離で出口に向かうために……。


「よしシンシア、この家の屋根に登るよ!」


「えっ? それは……」


 シンシアは私の宣言に少し引き気味だ。

 うん、気持ちは分かるけど……。分かるけどそんな残念そうな目で見ないで!




 結局、屋根に上ってショットカットしようという案は、シンシアにそんなはしたないことは止めて下さい。と冷めた目で言われたので没に。泣く泣く道なりに街の出口を目指すことに。


 うーん、屋根の上を渡って移動するの楽しいのだけどなぁ。早く着くし。

 私がしょんぼりしていると、シンシアが小さく告げる。


「見つけました」


 シンシアの視線を辿るとその先には、眠たげに歩くレルちゃんとふわふわ尻尾を揺らすカルちゃんが! 微笑ま可愛い抱きしめたい!


「ご主人様、そう興奮されると隠密が解けてしまいます」


「え、ええ、そうね。ふぅー、落ち着きましょう」


 落ち着いてから、もう一度隠密のスキルを発動させる。

 といっても見つからないようにと意識するだけで勝手に発動されるので特に特別なことはしない。


「いつもながら素晴らしい隠密です。こんなに近くにいるにも関わらず、まるで気配がない。体温さえも感じませんね」


 シンシアが私に触れながらそんなことを言っているけど、そうなの?

 体温も感じないってそれ隠密とかそういうレベルじゃないと思うんですけど……。

 それにそんな憧れのようなうっとりした眼差しで見られても困っちゃう。


「ま、まぁ……いきましょうか!」


 会話している間に、すでに町の外へと繰り出したレルとカルを見て、後を付けることにした。

 



最近PUBG買いましたが、あれってメタルギア感ありますよね。

結局ラストまで銃撃たないとかざらにありますしね。普通に楽しい

あ、今日初めてドン勝しました。やったぜ!

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