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ストーカーは異世界でも女暗殺者(ストーカー)やってます☆   作者: 後伸季孝
1章 私ストーカーだけど異世界転移しました
24/86

ストーカーと生活2

あらすじ:奴隷屋敷襲撃の事後報告したので、今からごはんたべます。






「あ、おはようナツメ」


「ハーミィちゃんおはよう、今日もいい寝ぼけ顔だね! 髪もぼさぼさだよ? 侍女さんに身を整えて貰わなかったのかな?」


 ナツメが朝食を摂るために食堂に行くと、ハーミィとばったり会ったのは同じ屋根の下に住んでいるのでいつものこと。彼女とは出来る限り同じ時間に一緒に朝食を摂ることにしているのだ。


 長いぼさぼさの金髪を揺らしながらとことこ歩いて来たハーミィちゃん。眠たそうに眼を擦る姿は、うん! ねむねむカワイイ! 伊達に14歳じゃないね! 私より身長が高いことがちょっと残念だけど。童顔女子大生モデル感しかないけど。如何せんスタイルが良過ぎる! はーやく小さくなぁれ。


「なあナツメ……。わざわざ朝の準備程度で侍女を寄越さなくてもいいからな? 私は自分でできることは自分でするんだ! 着替えなんか手伝わせないぞ、恥ずかしい!」


 少し顔を赤く染めて、プンプン効果音が頭に付きそうに怒るハーミィちゃん。私が毎回侍女を部屋に差し向けて、朝の準備を手伝わせようと模索しているが、ハーミィちゃんの必死の抵抗により未だ成し得ていない。と専属の侍女さんが溜息混じりに報告に来ていた。これは由々しき事態である。


「ふふ、自分で出来る。なんて言っちゃってるけど。寝巻き姿のボサボサヘアーで言われても信じられないわぁ? まだ着替えもしてないし、身だしなみも寝起きのままだよ? やっぱりハーミィちゃんには侍女さんが必要だと思うけど?」


 ニコッと笑ってリビングの隅に佇む、赤髪の侍女さんに目を向ける。私と目があった侍女さんはぺこっとお辞儀。


「かしこまりました」


 そう言ってどこからか櫛を取り出すと、ハーミィちゃんの後ろに陣取り腰に手を回して持ち上げる。


「ひょあえ!? あの、ちょっと!?」


「ハーミィちゃん大人しくしてね? 侍女さんのお仕事を邪魔しちゃダメですよ?」


 持ち上げられたハーミィはそのままソファまで連れて行かれて、侍女が先に座るとその膝の上にハーミィも座らされる。


「お、おい! バカ! ヤメロって! 恥ずかしいだろ!」


「ナツメ様のご命令ですので……ハーミィ様は大人しくしていてください」


 そういって侍女は笑顔で、膝の上で暴れるハーミィを押さえつける。更に二人の侍女も寄ってきてハーミィの身体をガッチリと固定し逃がさないフォーメーションを構築。なるほど、あれが俗に言うトライアングルフォーメーションか……。


「ふふ、ハーミィちゃん? 部屋から出る時にちゃあんと着替えて身なりも整えられないお子ちゃまには一生この仕打ちなのだよ! さぁやっておしまい! スケさんカクさん!」


「「御意!」」


「やぁあああめぇぇえええ!」



 なんて遊びで朝を過ごす。いやぁ、ハーミィちゃんの反応は楽しいなぁ。髪くらい侍女さんに梳かせてあげたらいいのにね! ああ、因みにこのハーミィちゃんの身なり担当の侍女さんたちは、30人いる侍女の中でも特に身長が高い高身長三人衆。


 スケさんことエリス・ケートリア、177cm。

 カクさんことエリナ・カックル、179cm。

 そして御老公様ポジション!

 ルルー・ソロプレー、186cmである。わお、でけぇ! 彼女らは身長170弱のハーミィちゃんを捕えるために結成されたパーティなのだ! ちなみにリーダーポジのルルーちゃんは……。


「ハーミィ様! 暴れないでください! (ぼく)がちゃんと綺麗に梳かしますから!」


 なんとルルーちゃんは僕っ娘なのです! 凄いでしょ!? 私、リアルで初めて見ましたよ! 高身長僕っ子、しかもおっぱい大きい! すんごい需要出そうじゃない、ねえ? 私はかなり有りだと思います。


 こう見えても私、女の子も好きなんですよ。やわっこいしすべすべだし!

 え? 知ってた? そっかー。


 まぁ僕っ子の時点でショタ要素が垣間見えて非常に興奮しますけども。一人称が「僕」ってショタのまま大きくなってしまった感が滲み出ていて、中々に悪くない。正直、雇った初日で即揉んだ。いいでしょ~?


 なんて思ってる間にハーミィちゃんの身だしなみも朝食の準備も整った。朝食の前に座って、戻ってきた侍女長のシンシアちゃんも私の隣に立つ。けどちょっとモジモジしてる。何かな?


「ナツメ様。今日は風曜日ですので……」


「そうだっけ? じゃあ、はいこれお願いね」


 そういって私は手に持っていたスプーンっぽいのを差し出す。いやスプーンなんだけどさ。


「は、はい、ありがとうございます! では、まずはスープからどうぞ……」


 といってシンシアちゃんがスープを掬って私の口元に持ってくる。私は口を開けてパクッとしてやると、シンシアが、はわ~っと可愛い声を上げながら喜ぶ。うん、シンシアちゃんがそこまで喜んでくれて私は嬉しいよ……。


 なんだこいつら、百合カップルかぁ!? と思っただろうけど、それは早とちりといわざるを得ない。別に私とシンシアちゃんがラブラブな百合カップルでイチャイチャしているわけではない。私が食べるのを面倒くさがってシンシアちゃんに


 じゃあ一体何をしているんだと思われるかもしれないが、これは侍女さんが介護の経験を積みたいがために作った、"食事を食べさせる日"であり、それを実行しているだけである。言うなれば介護の日。別にこの帝国が定めた祝日とかでは無い。


 別にこの介護プレイを私の趣味で無理矢理させている、とかでも無い。どっちかって言うと侍女さんたちが、特にシンシアがこの日を作りたいと熱心に私にプレゼンしてきたのだ。


 理由としては日頃から介護に慣れておけば、いきなり介護が必要な時が来ても問題なく対応できる。どんな状況にも対応出来てこその侍女! その為の訓練のようなもので協力して欲しい! 是非やらせて下さい、ご主人様! と懇願されたのが今の状態だ。


 シンシアちゃんがあまりにも熱心にお願いするもんだから、特に断る理由が無い私はまあいいかと許可した形である。たぶんシンシアちゃんはお世話したがりなんだろうね。ここまで世話したがりだと、ヒモ男を大量生産しそう……。私も流石に毎日これだと自堕落な駄目女になってしまうこと請け合いなので、一週間(5日)に一度、風曜日(天→地→風→水→火の順)にこの介護プレイを許可している。


 そしてその光景をドン引きして見つめるハーミィちゃんの隣にも、ちゃんとルルーちゃんがニコニコと手にスプーンを持って待機しているのである。うん、ハーミィちゃんもこの屋敷の住人であるので屋敷のルールは守ってもらうよ? ごめんね。


 正直ハーミィちゃんには悪いけど侍女さんたちの世話したがりは私一人では物足りないらしい。30名も雇ったから当然だよね! まあ全員が全員世話したがりってわけじゃないから、実際はその半分も居ないけど。


「ナツメぇ! この生活いやだぁ! むぐっ!」


「ふふ、ハーミィ様、美味しいですか? 今日の味付けは僕がしたんですよ」


 うん、ルルーちゃん。実に嬉しそうである。僕っ娘属性ながら世話&家事スキルもある長身超おっぱい娘。どっかの掲示板でスレ立てされて「あぁ~お世話されたいんじゃ~」って誰もが言うこと間違いなしだね! うわ、私でも言いそう……。てか言う。


「うにぁぁあああ! 私はこんな恥ずかしい事されたく、むがぐっ!?」


 そんなルルーちゃんはあれよあれよと、ハーミィちゃんの口に食べモノを突っ込まれる。大丈夫だって! 慣れる慣れる。

 



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