ストーカー家を買う。
あらすじ:お酒飲んでふぃーばー
異世界に来て一週間が経った。
あ、因みに一週間ってのはこの世界では5日らしい。5日は10回繰り返されると一月。一月を8回繰り返して一年。
一週間が5日で、一月が50日、一年が400日という切りの良さ。地球の記憶無かったら、一日で覚えただろう、きっと。
それで今日はハーミィちゃんと一緒にお買い物に出かけています。ギルドに来てからやっと外に出して貰えました。なんか、コルンくんが記憶喪失のまま外に出すのは心配らしくて、常識とか覚えておくべき法律とか覚えさせられた。初日から1200万の報酬の依頼を受けさせたとは思えない心配性っぷりである。
この世界では、お金は銅貨とか銀貨とからしい。だいたい百円玉位のサイズかな? 私が受けた依頼で貰った1200万リュードを持たされたのだけどマジかさばる。財布という名の麻袋にジャラジャラ入ってるのは金貨1200枚ですから。金だってさ! 金!
ちなみに金貨は一枚1万リュードらしい。日本円にしたら……、いやわからん。とりあえず1万リュード=1万円の感覚で良いと思う。たぶん。
まぁ、なんでそんな大金持って街に繰り出しているかと言うとですね。なななんと! 私お家買います! 新たな世界に来てたった一週間でマイホームを買うなんて凄いでしょう? まあ、ずっとギルドに居るわけにはいかないですからね。
ハーミィちゃんとかはギルドに住んでるけど、普通はギルド員でもギルドに住むことは無いらしいし、出ていける奴はさっさと出ていけって方針らしい。だから、お家を買えるほどの財産を持つ私は、さっさと出て行けとの事です。後、コルンくんに「お前がギルドに居るとマスターとしての威厳が無くなる」とか言われました。
酷い! ただ毎回出会いがしらに抱き着いたり、スリスリしてるだけなのに!
「ナツメ、着いたぞ。下りろ」
おっと、どうやら家売り屋さんに着いたらしい。あ、家売り屋さんってのは不動産屋みたいなとこです。こういった名前の付け方もシンプルで分かり易いですね!
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「というわけで、家を購入しに来ました!」
家売り屋さんの扉を開け放って、第一声を放つとハーミィちゃんに煩いと殴られた。いてぇ。
とりあえず変な目で見て来た店主に家を買う経緯を超簡単に説明しました。ギルドから追い出されたんじゃー。悲しぃ。みたいな感じで。てか説明する必要あった? まあいいけど。とりあえず交渉事はハーミィちゃんにお任せしました。
モグモグ。
「ほう、住んでいたギルドから追い出されたと。それは中々の実力をお持ちのようで」
「まぁ、こいつは家を余裕で買える位には稼げる奴だからな。いつまでもギルドに甘えんなって事だろ? 予算はこれくらいだが、どうだ?」
おお! 甘くて美味い! このハチミツクッキー、中々のものですな! というかここに来てから、甘いもの食べてなかったからなー。この世界の料理ってば大体薄味だから、ちょっとつらかったぴょん。
ポリポリ。
「おお! 中々の稼ぎですねぇ。ふふ、一体どんな仕事をやっておられるのやら……おっと詮索はいけませんね。ではこちらが候補の屋敷となりますが」
「この屋敷は1000万リュードか……。ギルドから近くていいんだけどな。
お、これは900万リュードなのに敷地が広いんだな、ギルドからは少し遠いか……」
「ほう、この二つですか、お目が高い!
しかしですね……、900万の物件なのですがちょっと問題がありまして……」
「問題……?」
この世界ってやっぱり塩とか砂糖とか少ないのかな? 後で買い物でも行って見てみなきゃなー……。おやつとかで甘いものが無いと困るし。
バリバリ。
「ええ、実際に見て頂ければ分かります……。とりあえずその二つの物件を見に行ってみますか?」
「ああ、そうだな。おい! クッキーばっか食ってないで行くぞ!」
ん? なんかお話し終わったっぽい? 凄いスムーズだね。まだクッキーちょっとしか食べてないよ。
「どこ行くの?」
「聞いてなかったのか? 家見に行くんだよ。というか自分の家なんだから聞いとけよ!」
申し訳ない。さっきまで夢のマイホーム! とか言ってテンション上がってたけど、よくよく考えたら、独り寂しくお家になんて悲しいから、どうせギルドに入り浸ってそう。広い家に一人で住むなんて寂しいことこの上ないからね。
まぁそんなこんなで、あまり家選びに乗り気になれないまま馬車に乗ってレッツゴー。というか付き添いで来て貰ったはずのハーミィちゃんの方が、家選びにとっても乗り気なんだけど、何故? なんか隣で鼻歌も聞こえちゃってるんだけど? 自分が住むわけでもないのに……。
「何言ってんだよ。私も住むぞ?」
「え? マジですか?」
というか私また考えてる事、声に出してたの? この癖直さないとなぁ~。
「いや、もう無理だろ……」
ああ、また声に出してた……。うん、もういいや。てかそれより、ハーミィちゃんがさっき聞き捨てならない事を言ったような……。
「ハーミィちゃんは私の買った家に住むの?」
「おいおい、常識も知らないお前がデカい家で、一人暮らしなんて出来ると思ってんのか? 私はマスターにお前の面倒見るよう頼まれたんだぞ。感謝はされても文句を言われる筋合いはないからな?」
えっ、てことはハーミィちゃんと同棲するの? マジで? 一応この子年齢がぎりぎり幼女だよ? 犯罪じゃないの? 見た目が幼女ではないとしても、14歳っていうだけで私は……ごくりっ。あ……、いやいや、何もしませんよ? というか女の子同士だし、同棲しても全然問題ないよね! ね!
「おい、ぼーっとして大丈夫か? 私との生活が嫌なら仕方ないけどよ。常識の何も知らない奴が一人で生活すんのは大変だぞ?」
「い、いやいやいや! ハーミィちゃんと同棲出来て私はとっても嬉しいよ!? あまりの嬉しさにちょっと思考停止しちゃっただけだよ!」
「お、おう、そうか……、そりゃあ……、どうも?」
あ、あかん、ハーミィちゃん若干引いてる。可愛いお顔が引きつってらっしゃるわ。というかハーミィちゃん顔だけ見るとちょっと幼いわね。うん、ハーミィちゃんもやっぱりロリだわ。ジャンル的には「長身ロリ」かしら?
あらやだ、なんか流行りそう……自分よりも背が高いロリに攻められる頼りないお姉さん……ぐふふ。うん、悪くないわ! もしくはロリにお世話をさせるだらしないお姉さんとか? 余りにもだらしなさ過ぎて常に受け身で調教されちゃって――。
あー、考えてたら筆を走らせたくなってきたー! なんたって私、美人小説家ですから!
「うわ……、また、ぼーっとしだしたよ……。本当に大丈夫か? 倒れてた時に医者に連れて行くべきだったかもしれねぇ」
「はっ! い、いや、今のは考え事してただけだから! 健全だから! R15ぐらいに抑えるから!」
「アール15? いや意味分からんぞ……?」
うん、ごめんね。妄想で行動が止まるのは職業病ってやつだよ。やっぱり生活に余裕が出てくると、趣味に走りたくもなるんだなー。こっちの世界でも小説書いちゃおうかなー。あ、でも私、文字を読めすらしないんだった……。覚えなきゃなぁ。ちょおめんどぃ……。




