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シン華物語  作者: ゆず華


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第13話 お仕置き

ガーデンパーティーを人間界のゴールデンウィークに開催したことで、『合同会社SINQ』ではその翌日から三日間を連休とすることに決めていた。


しかし、レオナルドとアーリンをそのまま魔界に居させては、せっかくの休日もゆっくりと堪能できないだろうという配慮から、『シン華の家』で護衛任務という名目を掲げ、一華たちと一緒に連休を過ごすことになった。


(たまには、一日くらいお出掛けしたいなぁ……)


一華がそんなことをぼんやりと考えていた、まさにその時。


ピコン♪


一華とシンのスマートフォンから、同時に通知音が鳴り響いた。メッセージアプリを開くと、アズサからのメッセージが表示された。


『パパがあなたたちを呼んでいるわ。今すぐ執務室まで来てもらえるかしら?』


「レオナルド、アーリン、義父上に急用で呼ばれた。一応、護衛としてついてきてくれ。」


「「承知いたしました。」」


一華とシン、そしてレオナルドとアーリンの四人は、一華の魔力でいつもの魔界の衣装へとチェンジし、魔界への常時接続ゲートへと向かった。


「昨日の今日で急に呼び出されるなんて……もしかして、昨日の試食会で何か失敗しちゃったのかな?」


不安そうに眉をひそめる一華の様子を察知し、シンは優しく落ち着かせる。


「大丈夫だ、心配いらない。」


『シン華の間』を抜け、ハオの執務室の前に到着した一華とシン。


コンコン、コンコン


護衛の従者がノックをして来訪を告げると、ハオの「入れ」の重く低い声が響いてきた。


レオナルドとアーリンを廊下で待機させ、一華とシンだけが静かに執務室へと足を踏み入れる。


「そこへ掛けろ。」


「はい、失礼します。」


「今日は会社の休日だったな。呼び出してすまない。」


「いえ、何か急なトラブルでもありましたか?」


ハオは非常に神妙な面持ちで、重い口を開いた。


「昨日のガーデンパーティーでのことだ……。一華が例の言霊を唱えた際、一人の爺さんが『月の賢者(ルナ・セージ)だ』と呟いていたのを覚えているか?」


「はい」「うん」


「その爺さんが今朝早くに宮殿を訪ねてきてな。どうしても一華に会わせろとうるさい。理由を問いただせば、一華は『月の女神セレーネ』の生まれ変わりであり、『光明の神』にほかならないと言い張るのだ。」


「えっ、魔界の人たちって、神様なんて信じているの……?」


不思議そうに首を傾げる一華に、ハオが静かに答える。


「魔界人といえども、神の存在は別格だ。信じるか信じないかの問題ではない。この広大な魔界を創り上げたのも、おそらくはいずれかの神だろうからな。」


「その爺さん、一華こそが『天空の光』を司る神、夜の闇を統べる神聖な存在だとも主張してな。」


「仮に私が本当にその生まれ変わりだとしても……だから何だって言うの?」


「……大宰相の座に就けと要求してきたのだ。」


「大宰相……?」


聞いたことのない肩書に一華が再び首を傾げると、シンがすぐさま低く補足した。


「君主を補佐し、国の政治や行政のすべてを総覧する最高位の役職だ。人間界で言えば、『内閣総理大臣』と同義だな。」


「えっ? でも、それなら今パパが同じことしているんじゃないの?」


ハオが苦い顔をして説明を加える。


「宰相の職は現在空席のままだ。」


「だったら、シンが就けばいいんじゃないの?」


ハオが説明する。


「宰相は魔王の代理としてあまりに強大な権限を持つ。それゆえに、魔王の機嫌ひとつでいつでも処刑や失脚の憂き目にあう危険があるのだ。いや、実際に過去にもあった。儂の父上の時代の宰相は、兄から疎まれて失脚させられた。処刑を逃れるために、どこかに雲隠れしたほどだ……。その点、一華なら儂の愛娘であり、シンが夫として継ぐことになる。宰相の権力で好き勝手暴走するまいという、あの爺さんの打算的な判断なのだろう。」


「ちょっと待ってよ! 魔界に疎い私に政治に参加しろなんて無茶苦茶だよ?」


「昨日の言霊を聞いただけで、勝手に『光明の神』だとのたまったのだからな。お前が魔界の政治に疎いかどうかなど、あの爺さんには関係ないのだろう。」


「あれはただ、パソコンで浄化の呪文をネット検索して、なんとなく言いやすいフレーズを選んだだけなのに……、意味だってよく知らなかったし!」


「そうですよ、義父上! 会社を立ち上げたばかりで、今ようやく軌道に乗せようとしているところです。そこにいきなり政治までやれというのは、あまりにも酷というものです。」


シンが鋭く抗議の声を上げる。ハオも頷いてはいるものの、なぜかどこか引かない様子だった。


「儂もそう思うのだが……、まぁ、宰相席は別としても、国のトップに立つ者として政治の仕組みを知っておくことは王族として必須の教養だ。」


「でも、パパは私たちに『人間界に拠点を置いて、商品の調達や魔界人の監視をしてくれ』って任せたはずだよ!?人間界のビジネスだけでも手一杯なのに、魔界の政治の面倒まで見ろなんて、私には絶対に無理!」


「そんなに難しく考えなくてよい。一華は車の中で、人間界での犯罪や自衛について儂に面白く話してくれたではないか。あんな感じでいいのだ。一華のふだん何気なく思いついたことを、ただお喋りするような感覚で意見をくれればいい。」


「魔界の相場すら昨日まで知らなかったのに?」


「昨日の一件ですべて分かっただろう?」


「パパ……もしかして、どうしても私を政治に参加させたいわけ?」


「いつまでもシンの隣で飾り物のように華やかに微笑んでいるだけでは、これからの魔界は務まらん。」


「……パパって、なんだか人間界の政治家みたい。『子供を産め』と言いながら、女性総活躍社会だとかで、仕事も家事も育児も両立しろっていうもんだから少子化が止まらないのに。私の身体はひとつしかないんだよ?」


一華の瞳から、こらえきれなくなった大粒の涙がポロポロと零れ落ちる。その感情の揺らぎに呼応するかのように、執務室の外では急激に天候が変わり、激しい大粒の雨が降り始めた。急に降り出した雨で洗濯物がずぶ濡れになるなど、従者たちがてんやわんやし始める気配が伝わってくる。


「そこまで言うなら、パパが妊娠して、出産して、育児してよ!」


「一華……。」


あまりの直球すぎる言葉に、ハオは完全に言葉を失って固まった。

どんなに父娘の会話であっても、シンから見れば目の前にいるのは絶対的な権力を持つ『魔王ハオ』としての姿だ。もし一華が宰相の職に就くなら、夫として仕事を融通するほかなく、ハオに対してこれ以上反論するのは難しかった。


「パパのばかぁ!」


一華が泣きながらそう吐き捨てた瞬間、執務室の窓の外で「ピカッ!」という猛烈な閃光とともに「ドーン!」と腹に響くような凄まじい爆音の雷鳴が鳴り響いた。


「ものすごい爆音が響き渡りましたが、大丈夫ですか……っ!」


廊下で待機していたレオナルドとアーリンが、頑丈なドアを突き破る勢いで慌てて飛び込んできた。

一華はそのまま涙を拭いもせず、執務室から飛び出すように走り去っていく。シンと護衛の二人も、慌ててその後を追いかけた。


残された執務室で、アズサが深く、大きなため息をついた。


「私が『子供を早く産め』なんて余計なプレッシャーかけたものだから……完全に一華を追い詰めてしまったかしら?」


「過去に女性が政治に参加したことはない。あの爺さんがわざわざ言いに来なければ、儂も口にしなかっただろう……。」


「……あなた、もしかして、これがあのお爺さんのやり口ではありませんか?」


アズサの鋭い指摘に、ハオはハッとして顔色を変えた。


「やり口だと……? 儂と一華の父娘の仲を裂くためだと言うのか?」


「そう考えれば納得がいきます。おそらく、一華のあの浄化の魔力が、あのお爺さんにはまったく効かなかったということね。……もしかして、一華が危ないのではありませんか?」


「なんだと、儂としたことが、迂闊だった……。」


「あなたはここに居てください。私が一華と話してきます。」


アズサは足早に執務室を後にした。



◇◆◇



『シン華の家』へと戻ってきた一華は、シンの胸にしっかりと顔をうずめ、子供のように声を上げて泣きじゃくっていた。

窓の外は、魔界から人間界へとそのまま引きずり込まれたかのように、バケツをひっくり返したような土砂降りの雨が降り続いている。


「にゃんにゃ……(一華、どうしたにゃ、そんにゃににゃいて……)」


心配そうに足元でスリスリと擦り寄るサンに対し、レオナルドとアーリンは気まずそうに顔を横に振り、シンはただ無言で一華の背中を優しくさすっていた。

そこへ、アズサが『シン華の家』に到着する。


「義母上……。」


「あらあら、大泣きじゃないの。一華が泣くと雨が降るのは本当だったのね。さっきの落雷なんて、私まで心臓が止まるかと思ったわよ。」


アズサは優しく微笑みながら、一華の隣にそっと腰を下ろした。


「一華、少し落ち着いて私の話を聞いてちょうだい。パパはね、あのお爺さんがわざわざ宮殿を訪ねてこなければ、あんな面倒な話はあなたに一言も言うつもりはなかったそうよ。パパも、あのお爺さんにまんまと乗せられていただけなのよ。おそらく、父娘の仲を裂くための悪質な罠だったのよ。一華の浄化の魔力が、あのお爺さんには効かなかったのよ。」


アズサの言葉に、一華の激しい涙がすっと引き始める。シンの胸からそっと顔を上げ、アズサの方へと向き直った。


「えっ? どういう事? パパは、私が嫌がるようなことを本気で望んでいたわけじゃなかったってこと?」


「えぇ、そのようね。だから、今日のことは許してやって欲しいのよ。流石に堪えてたわ。すっかり項垂れていたもの。魔王の威厳なんてどこへやら、ただの父親の顔をしていたもの。」


「私もひどいこと言っちゃった……。」


今度は一華が、申し訳なさそうにガクリと肩を落とす。


「まぁ、あれは、私でも同じように言い返すわよ。女性に何でも求め過ぎよ。身体はひとつしかないっていうのにね。」


「魔界の男性でも妊娠、出産はできないの?」


ふと気になったように尋ねる一華に、シンが静かに首を振った。


「いや……一華、それだけは魔界の男であってもどうあがいても不可能だ……。」


「じゃぁ、男性もみんな同じように出産が出来るようになってから、『男女平等』って言ってほしいよね!」


一華の瞳から涙はすっかり乾き、それに連動するように、窓の外を激しく叩いていた雨も嘘のようにピタリと止まった。


「ここだけの話にして欲しいんだけど、ママ、良いこと思いついちゃったのよね!」


アズサがニヤリと愉快げに口角を上げる。


「何?」


一華は首を傾げる。


「シン君にとっては、あまり良くないことかもしれないけれど……まあ、気にしないでね。」


「……はい」


シンの表情が微かに強張った。


「玉座には一華が、大宰相の席にはシン君が座るの。どうかしら?」


「ママ、何を言い出すの……。どうかしらって言われても、私に魔界の政(まつりごと)なんて分からないよ……。」


一華は即座に困惑の声を上げたが、対照的にシンは深く思案し始める。

やがて沈黙を破ったシンの眼光が、鋭く光った。


「いや……アリですね。」


「シン?」


「一華にはその資格があります。玉座に座すこと自体、なんら問題ありません。玉座から一切の悪意を暴き、徹底的な教育を受けた私が宰相として政を仕切る。――十分にあり得ます。」


熱を帯びていくシンの言葉に、一華は気圧される。


「しかも、一華なら私の暴走に対する唯一のブレーキにもなります。この国では旧来の慣習から女性を軽視しがちですが、海外では女王を戴く国も珍しくありません。玉座に座るのに男女の区別など関係ない。まさに適材適所です。――義母上、素晴らしいお考えです。」


予想外の方向へ加速していく話を、一華は慌てて制止にかかった。


「ちょっと、待って! もう、これ『ここだけの話』なんだよね……?」


アズサは驚いたように目を見張り、それから小さく笑った。


「……そうだけど、シン君がまさか、本気で乗っかってくるなんて思わなかったから……。でもシン君、ハオ様には絶対に内緒よ。いいわね?」


「承知いたしました。もっとも、玉座に座される日は、まだ遠い未来のことですから。」


「シン、勝手に話を進めないで。私は玉座になんて座らないから。もう、この話はこれで終わり。いい?」


「承知した。」


シンは一旦口をつぐんだが、その瞳の奥には、すでに固い決意の光が宿っていた。

一華はようやく危険な話題を押し戻すことに成功し、安堵の息をつきながら、無理やり元の話へと戻した。


「ねえ、もう一度パパのところに行った方がいいかな……?」


「そうね。あのお爺さんが一体どんな目的で二人の仲を裂こうとしたのかはまだ分からないけれど……一華、あなたが危ないと思うの。事前に対策を練らなくちゃ。」


「わかった。すぐに行くよ!」


アズサと一華は常時接続ゲートへと足を向け、シン、レオナルド、アーリンの三人もしっかりと後に続いた。



◇◆◇



再びハオの執務室を訪れた一華とシン。


「パパ……ママから聞いた。さっきは言い過ぎて、ごめんなさい。」


一華が申し訳なさそうにそう切り出すと、ハオは深く、深く頷いた。


「いや、パパもあの爺さんの罠にはまってしまったようだ。お前にあんな無茶を強いるなんて本意ではないんだ。」


「うん、わかった。じゃあ、今まで通り私たちの生活は何も変わらないってことでいいんだよね?」


「あぁ、当たり前だ。シンと二人、これまで通り仲良く暮らしてくれるだけで、パパとしては十分だ。」


「よかった! じゃぁ、これで完全に仲直りね!」


一華がパパのそばに駆け寄り、その腕にぎゅっと抱きつくと、ハオも嬉しそうに目を細めて力強く抱き返した。

二人は改めて椅子に腰を下ろし、今回の騒動の本当の黒幕についての本題へと移る。


「昨日の一華の浄化の魔力が、あの爺さんにはなぜか効かなかった。だが、今度こそ完全に浄化できるか?」


「あの時は不特定多数の群衆に向けてだったけど、今度はもうハッキリと相手の正体がわかってるんだよね?」


「あぁ、あの爺さんの名は『ハデス』。偶然か、それとも本気か、死者の国『冥界』の王の名と同じ名を名乗っている。住所は……この通りだ。」


ハオが差し出した書類に目を通しながら、一華の表情がむすっと怒りに変わっていく。


「……私を泣かせておいて、ただ大人しく浄化して終わりにするなんて、どうしても気が収まらないよ……。その前に、思いっきり懲らしめてもいい?」


「ほう、どうやってお仕置きするつもりだ?」


「パパかシンの魔力を借りて、あいつが心底反省するまで、『ピコピコハンマー』でお仕置きして欲しいの!」


「ピコピコハンマーとは一体……?」


一華はスマートフォンを取り出し、画面に映し出したピコピコハンマーの画像をハオとシンに見せる。

シンは一瞬目を丸くしたが、一華の意図を汲み取ると、その画像を自身の魔力で鮮やかに具現化させた。


一華がそれを手に取り、テーブルを「ピコッ、ピコッ」と軽快に叩いてみせる。


「音が鳴るだけで痛みはないんだけど、何をしていてもこれでずーっと叩かれ続けていたら、何も出来なくなると思うんだよね。」


「なるほど、面白い。承知した。俺が月の女神に代わってお仕置きしてやる!」


一華はどこかで聞いたフレーズに思わずツッコミを入れたくなった。

シンは、ハデスがどこへ逃げても執拗にピコピコハンマーで頭を叩かれ続ける光景を頭の中で強くイメージし、その魔力を空間へと解放する。


「ねぇ、実際に叩かれている姿って、私たちも見ることできない?」


「あぁ、ターゲットの様子を透視し、リアルタイムでホログラムとして映し出すことができる。」


シンがさらに魔力を高めると、ふわりと空中に映像が浮かび上がった。

そこには、魔界の豪華な自室をうろうろと歩き回りながら、どこからともなく飛んでくる見えないピコピコハンマーに絶えず頭をポコポコと叩かれ、完全に混乱しきっているハデスの無様な姿がハッキリと映し出されていた。


「あはははっ! すごい、本当にずっと叩かれてる!」


思わず一華が声を上げて大笑いする。


「魔王が行う処刑といえば厳格な体罰だが……これもまた一種の体罰と言えなくもないな!?」


「うん、最高の体罰だよ! パパもこれで許してあげて。」


「はは、一華がそこまで言うなら、今回のところはこのペナルティで許してやるとしよう。」


ハオの穏やかな言葉を聞いたシンが、ふと真面目な顔に戻って問いかけた。


「ですが、義父上、洗脳されていたわけではないのですか?」


「いや、魔王族は洗脳にはかからん。だが……痛いところを突かれたのは事実だ。」


「パパにも痛いところがあったんだ。でも、魔王らしくないね。魔王ってもっと非情で冷徹で、他者の言葉は聞かない怖いイメージだったけど。」


ハオは苦笑した。


「それは『悪魔(サタン)』のイメージだろう。人間界で作り上げられたものだ。」


「そうなの? でも、パパも痛いところを突かれたからって従っちゃダメだよ。レオもアーリンも、せっかくの休みに呼び出しに付き合わされたんだから、パパもお仕置きの対象だよ!」


「ほう……この儂が一華からお仕置きを受けるというのか?」


「うん、そうだよ!」


ハオは面白そうに目を細めて身を乗り出した。


「一体、どんなお仕置きをしてくれるんだ?」


「明日、人間界の超高級ホテルの豪華なビュッフェで美味しいランチをご馳走すること! そのあと、あの巨大な倉庫型スーパーに連れて行って、私に好きなものを爆買いさせてお買い物させるお仕置き!」


「一華、それはお仕置きどころか、ただの可愛いおねだりではないか……。」


シンがやれやれといった表情でツッコミを入れると、ハオは腹の底から豪快に破顔した。アズサもまた、そんな賑やかで温かい父娘のやりとりを、愛おしそうにそっと見守っている。


「ハハハハ! そんなことでいいのか。安いものだ。よかろう、明日はジャンも連れて全員で行くぞ。」


「やったー!」


ふと執務室の窓の外を見れば、いつの間にか厚い雲が綺麗に晴れ渡り、太陽の光が差し込んでいた。激しい落雷があった場所は、今は何事もなかったかのように、穏やかな平穏を取り戻していたのだった。

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