ライブラの能力
「ライブラと?それまたどうして?」
結たちの仲間になった今ならともかくとしてアスカとヤヨイがわざわざゾディアックの一柱に再び会いに行く理由がわからなかった
「ライブラに預けているものがあるんだよ」
「預けているというか・・・・奪われたというか・・・・・」
「奪われた!?」
ヤヨイの呟きに思わず身を乗り出してしまう
「なるほど、そういうことですか」
そんな結とは反対にピスカは一人納得したような表情をしている
「何がそういうことなのかわからないので一人で納得してないで説明してくださいよ!ピスカさん!」
「まず、一つ話しておかなければならないのはゾディアックのライブラとは人間ではありません」
「!?」
いきなりの告白だった
「ゾディアックのライブラとは概念的な存在なんですよ。そこにいるがそこにはいない。唯一私たちがどのタイミングで会うのかわからない・・・・それがライブラです」
「それは・・・・・ヒカリさんでも・・・・ですか?」
「はい、我が主のヒカリ様の能力を用いても居場所を特定できない・・・・・ライブラとはそんな存在なのですよ。だからここで情報を得られるのは幸運とも言えますね」
ピスカさんはそう前置いてから続きを話始める
「ライブラは他のゾディアックと違い、初代の勇者にのみ仕えたといいます。他のゾディアックと違う所は他にもあり、まず能力の継承をしません・・・・というよりはできません。なにせ存在自体が概念なのですから」
なんだか頭がこんがらがってきた
「そして、その能力は『完璧裁定』相手に対して問いかけ、その問いかけを答えた者に質問に応じて何らかの影響を与えることが出来ます。例えば問いに対してライブラが定めた答えにそぐわない回答をした相手の何かしらを奪う・・・・とかです」
「なるほど」
そこまで聞いてようやくピスカの納得の理由を知った結
「つまり、アスカとヤヨイはその問いに失敗して何かを奪われた・・・・ということなの?」
「はい、私たちは問いに間違えた代償として能力の一部を奪われました」
「俺たちに出された問いは『汝らの持つ力は何がために』という問いだった・・・・・・俺は世界を救うためと答えたさ・・・・ゾディアックってのは世界を救うための存在って聞いていたからな」
「私はアスカが間違えたのを見て答えを出せずに時間切れでした」
「それで、ライブラの奴は俺たちから力の一部を奪った後こう言いやがった『己を知り力を知り、この答えがわかったなら焔山へと来るがよい』ってな」
「なるほど・・・・・それで・・・・答えはわかったの?」
そこが重要なところだ
「んにゃ、まだわかんねぇ」
「残念ながら私も」
思わず倒れかける
「それって・・・・・大丈夫なのかな?」
思わず心配になってしまった




