VS.ジェミニ(前半)
「さーて!!ついにやって参りました!!本日はコノ町武術大会の準決勝を行います!まずは対戦カードを紹介しましょう!!準決勝第1試合は1回戦を一人で勝ち抜きまだまだ余裕を隠し持つ今回大会初参加の美少女美男子ペア、結&クリスー!!その強さと優雅さから一部ファンクラブさえ出来ているもよう!!」
「ちょっ!?なにそれ!?聞いてないよ!?」
ファンクラブってなに!?そんなものいつの間にできてたの!?
「モテモテですね。結さん」
クリスさんが隣で微笑んでいるが私はどこかに穴が無いか探すのに必死だった
勿論隠れるために
「対するは前回大会優勝者。小さいからと行って甘く見るな!甘く見た奴から消し飛ばす!対戦相手によって変わる変幻自在の戦闘スタイルとそれを支えるコンビネーションは見事の一言につきます!!アスカとヤヨイ!!」
大きな拍手が舞い起こる
「さぁ!この激闘を制して決勝へと駒を進めるのは一体どちらか!!それでは、試合開始です!!」
「いよいよだな!さぁ、楽しもうぜ?タウラスさんよぉ!」
「よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね!行くよ!!」
アスカとヤヨイの言葉に返答してから私はアスカに向かって走り出す
ジェミニの二人はこちらが前衛後衛だと思ったのかあちらも前衛と後衛に別れている
「付加パワー、スピード」
ヤヨイのエンチャントがアスカにかかる
「まずは先手を取らせてもらうぜぇ!!」
アスカが突っ込んでくるが
「甘い!」
こちらはアスカのラッシュに対応するために移動乱撃を使用する
移動乱撃もシュナムと戦ったときとは違って今は槍の穂先だけでなく槍の半径100メートル以内ならどこにでも座標を置くことができるので今の結の移動乱撃はシュナムでも回避や迎撃は難しいだろう
「なっ!?なんだこれ!?」
案の定アスカも戸惑っている
それもそうだ
移動魔法によって上、右、左、後ろ
色々な場所にいつの間にか移動して槍を振るってくるのだから
アスカは拳を私に当てる余裕すらなく迎撃に集中していた
ーーーもっとも、迎撃できているというだけですごいことなのだがーーー
こうしてしばらく打ち合い
というよりも結が一方的に打ち込むだけ
をしているといきなり客席の前の方で爆発が起こる
さっきまで元気に実況をしていた審判も、私たち舞台の上で戦っていた者たち(一部どこかの傍観者さん含む)も手を止めて爆発の方を見た
「はいはーい、注目注目ー。それでは今から皆さんぶっ殺させていただきまーす」
「お前は言い方がいちいちめんどくさい。素直に死ねと言えばいいだけだろ?」
そこには黒づくめのローブを羽織った男二人が立っていた




