表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
84/138

VS.クリス

コノ町のほどよく近くにある。近隣に住む人たちには『野生の宝庫』と呼ばれている森に金属音と気合いの声が響き渡る


『野生の宝庫』と呼ばれるだけあってこの森には野生の動物がそれなりのーーーというかかなりのーーー数いるのだが、あるものは森に響き渡るその音に怯え、またあるものはその音の発生源が自分達を容易に狩ることのできる存在だと気づき、その音の発生源へと近づこうとするものは皆無であった


その音の中心では一人の青年と一人の少女が剣と槍を打ち合っていた


正確には少女が打ち込んだ槍を青年が剣で捌いているのだが


「その程度ですか?」


先程から結が打ち込んだ槍は全てクリスの剣の前に捌かれている


確かに結はこの世界に来てからそこまでの時間がたっていないため槍の腕もそこまで高いとは言えないがそれでも勇者としてのステータスやタウラスのゾディアックとしての力もあり、突きの一つ一つがそれなりの威力は持っているはずだった


それこそそこら辺の魔物が受ければ間違いなく爆散するレベルには


それを易々と受け止めているように見えるクリスに結は更にギアを上げることを決意する


ギアを上げるとは言っても別に今まで本気で槍を使っていなかったと言うわけではない


今までは純粋に槍のみで戦っていたのを魔法を使った、言うなれば結本来の戦いかたに変えるだけだ


「フッ!」


息を吐くと共にクリスの後ろへと移動し薙ぎ払う


「ムッ!?」


いきなり消えた結に驚いたのかクリスの動きが一瞬止まる


(ここだ!)


結は勝利を確信したが槍を振り抜いた先にはクリスはいなかった


そのことに悪寒を感じた結は瞬時に移動魔法でその場を離れる


慌ててもといた場所を見ると先程までいた場所に剣を降り下ろしたクリスがいた


どうやらあの状況下から攻撃をかわされて逆に攻撃されたようだ


「なら・・・・」


今度は転移魔法をクリスをターゲットに固定(プット)し、クリスに近距離戦を挑む


その中でさっきのようにクリスの後ろへと移動魔法で移動し、クリスに向かって薙ぎ払う


私がクリスを薙ぎ払おうとした瞬間クリスの姿がぶれた


(今だ!)


その瞬間を狙って転移魔法を解放(リリース)する


先程消えたはずのクリスが目の前に再び現れる


私は薙ぎ払いをそのまま続行しようと振るった手を止める


いつの間にかクリスの剣が自分の首に向けられていたからだ


「降参です」


流石に剣を突きつけられて続行などと言えるわけもなく槍を下ろして降参する

 

昨日の夜約束した模擬戦だったが結果は結の敗北、いや、惨敗と言えるものだった


「クリスさんは強いですね」


「いえいえ、結さんもかなりの腕前でした」


お互いに誉め合いながら汗を拭う

 

「ただ、最後の攻撃ですがどうせ相手を転移させるのでしたら地上ではなく空中に転移させるべきでしたね。地上よりも空中の方が行動はしづらいですから、それに二回も同じ攻撃をするのは相手に誘っていることがばれるのでやめた方がいいですね、相手にとってもその攻撃は利用しやすくなりますし警戒もします」 


その言葉になるほどと頷く


「ところで提案なのですが」


「提案?」


「はい、これから武術大会まで私と毎日模擬戦をしませんか?私があなたに戦いというものを教えましょう」  


その言葉はできるだけ戦闘経験がほしく、また、戦闘技術などは我流でまだまだだった私にとっても嬉しいもので私はそれを了承するのだった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ