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VS.ミーシャ前編

山の中腹の広場のようになっている場所で二人の少女が睨み合う


片方の少女は槍を持つ結であり、もう片方は短剣を片手に構えているミーシャである


「それでは私が審判をします。お互いに相手を死に至らしめるようなことが無いようにご注意お願いします」


審判をしているのはピスカさんだ


「それでは、勝負始め!!」


その言葉と共に結が鋭い突きを放つがミーシャはそれを軽く短剣でいなすと結の首を狙う


「貰った!」


おそらくそのまま寸止めをして勝利するつもりなのだろう


だが、結は慌てずに移動魔法を使いミーシャの後ろをとる


「へ!?」


いきなり消えた結に驚くミーシャだったが直ぐに後ろから襲い来る気配を察知し前に跳ぶ


ミーシャの後ろから槍を突きつけようとしていた結だったがミーシャが前に跳んだことにより目論見が外れる


そこにミーシャが短剣を投げつけたが結は咄嗟に短剣を弾いた


「チャンス!」


ミーシャが持っていた短剣は投げられ弾いた


つまり相手は今素手の状態なのだ


つまりさっきのように短剣で槍をいなすことはできない


ミーシャもそれに気づいていたのか後ろに大きく跳躍する


「・・・・・?」


その動きに違和感を感じる


明らかにオーバーアクションなのだ


特に先程まで短剣を持っていた右手を大きく後ろに引いている


(でも、もう短剣は手元にないのだから関係ない!)


そう考えて突っ込む


ゴン


「なっ!?」


いきなり後頭部に感じた衝撃に思わず振り向く


しかし後ろには何もないどころか誰もいない


そう、何もないのだ


先程弾いたはずの短剣も


「ッッッッッ!?」


咄嗟に槍を大降りする結


振り向くとそこには短剣を持ったミーシャが後ろへと跳躍していた


「どういうこと・・・・・?」


さっきまで確かに短剣は自分よりも後方にあったはずだ


なのにいつの間にか短剣は持ち主であるミーシャの手元に収まっていた


「隙あり!!」


再びミーシャが短剣を投げる


今度は弾かずにかわす


もしかしたらさっき弾いたときに偶然にも手元の方に飛んでいったのかもしれないと考えたからだ


スコン


という音がしたのでおそらく木にでも刺さったのだろう


私は回避した勢いのままミーシャさんに突っ込む


今度はミーシャも受けて立とうというのか左手を前に武道のような構えを取る


右手を後ろに勢いよく引いているということは正拳突きでも放つつもりなのだろうか


「っ痛!」


結は頬に微かな痛みを感じて少し、目をつむり思わず手をやる


その手を見ると血が付着していた


どうやらいつの間にか切ったらしい


しかしそんなことはお構いなしにミーシャに向かって突っ込む


ミーシャが武器を持っていない今が好機なのだから


しかし、そこに待っていたのはきちんとさっき投げたはずの短剣を構えたミーシャだった


「え!?」


思わずとっしんをやめて後ろを振り向く


そこには確かに短剣が刺さっていたような後がある木があったが短剣の姿はなかった

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