異空間での試し(後編)
思想魔術
一つだけ自分のイメージした通りの魔法を作ることが出来る
その魔法の強さはイメージの強さに比例する
このスキルのレベルを10上げる毎に一つ作ることの出来る魔法が増える
「何このチート」
説明を見て思わず呟いてしまった
要するに想像した魔法を作り出せるってことだよね?
ならどんな魔法を作ろうか・・・・・
私は自分の戦闘スタイル等を考える
今までの戦いかた、自分の持ってるスキル等を考える
ある程度汎用性のあるものを作りたかったからだ
「よし、決めた・・・・思想魔術!!」
またまた自分の視界の右下に文字が浮かび上がる
『乱槍連撃を取得しました』
どうやら私が作り出した魔法は乱槍連撃という名前になったようだ
「準備はいいかな?」
少女が問いかける
「ええ!」
「それじゃあ行くよ!」
少女が走り出すと共に私は新たな魔法を放つ
「乱槍連撃!!」
私の周囲に10本の槍が現れた
「固定」
周りの10本の槍に魔法が固定される
「発射!」
その声と共に私の周囲の槍が少女に向かって飛んでいく
「くっ!?」
少女は回避したり槍を使って一本一本を捌く
「解放」
調度少女の目の前にある槍の魔法を解放する
そこから弾けた炎が少女を包み込んだ
「うわぁああ」
少女が見せた一瞬の隙に残りの槍が突き刺さる
「ぐはっ」
少女が血を吐いて倒れる
どうやらもう動けないようだ
「あんたの・・・・勝ちだね・・・・」
少女が呟く
「これで・・・・この試練は・・・・終わった・・・・願わくば・・・・その力を・・・・正しいことに・・・・」
そう呟きながら消えていく
槍が刺さって針ネズミのような状態の自分が消えていくのを見るのは中々にシュールだった
「改めて思うけど・・・・・本当にこの力はチートだね」
そう言って今回思想魔術で作った乱槍連撃を見る
乱槍連撃
最大本数までの好きな数の槍を自分の周囲に出現させ、「発射」の合図で放つ。槍は全て、近くにいる敵を自動ホーミングし、「消去」と唱えるか、2度目の乱槍連撃を使用するまでその場に残る
最大本数はスキルレベル×10本となる
出現させる槍はその時装備している槍と同等の攻撃力、能力、耐久力を持つ
正に、私の理想通りの魔法ができてしまったのだ
少女が消えてしばらくして周りの白い空間も消えて、私は元の場所に戻ってきていた
しかし、さっきまで沢山の人達がいたはずの場所には人っ子一人おらず、さっきまで活気のあったはずの町は見る影もなくなっていた
「いったい何が!?」
私の腰で依頼の報酬で貰った鈴が寂しげに鳴っていた




