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異空間での試し(前編)

辺り一面真っ白な世界


存在するのは私だけ・・・・・・


いや・・・・


「誰?」


よく見ると目の前に誰かいる


「私は貴方の中にある存在・・・・これより貴方を試す者」


私の中にある存在?どういうことか理解ができない


「どういうこと?」


「私と・・・・戦え!」


いきなり少女が襲いかかってくる


「くっ!『顕現せよ金牛の(タウラスホーン)』」


右手に顕現させた槍を投げ、その場所に転移する


シュナムさんに


「いいか?槍は懐に入られると攻撃の手段が殆どなくなる。だからいきなり懐に入られた場合はまず、少し距離をとるのだ」


と教えられていたからだ


転移した後相手の方を見るが


「いない!?」


慌てて後ろを振り向く


「遅い!」


少女が手にした武器が振るわれる


咄嗟に移動魔法を発動し空中に回避するが、次の瞬間に後ろから攻撃をくらう


(こんな動き・・・・・ありえない!)


以前シュナムさんと戦ったときも槍の穂先に転移することが読まれていたので、2回目の転移は槍の穂先から少しずれた位置に転移したのだが、少女はそれすらも読んでいたかのように私の後ろから攻撃をしかけた


そもそもおかしいのだ


いくら短距離とは言え今の移動魔法は相手を見てから移動するまで私は相手から目を離していなかったのに相手はいつの間にか後ろにいた


いや、まるで私と同じタイミングで移動魔法を使ったという感じのタイミングだった


(でも、それはあり得ないか・・・)


なぜなら私が移動魔法を戦闘で使えているのは装備している金牛の(タウラスホーン)の持つ「座標」に関する能力のお陰だ


だから相手が移動魔法で私の後ろに飛んでいることはほぼあり得ない


(ならどうして私の後ろに?)


考えてみるがわからない


勿論こんな思考をしている間も私と彼女は打ち合っている


槍と槍で


(あれ?そういえばこの子・・・・・いつの間に槍を?)


確か最初に見たときには何も持ってなかったはずだ


そもそも、私が不意を突かれたのだって素手の女の子がいきなり襲いかかってきたからだ


もし武器なんて持っていたら油断なんてしていない


そう考え、思い出す


(あの子は何時から槍を?ダッシュしてきて私の目の前まで来たときは持ってなかった・・・・そして、私が槍を出して投げて・・・・)


そこまで考えてはっとする


(そうだ、その後飛んだ後ろから攻撃された時の攻撃は何か棒のようなものだった)


つまり、あの時から


私が初めて移動したときから・・・・


(まさか・・・)


そこまで考えて一つの考えが浮かぶ


一旦槍を大振りして、距離を取ってから槍を短めに構え少女を和見ながら移動魔法を使う


予想通り女の子は私の視界にはいなかった


私は右手を支点に体を捻る


「がっ!」


私の後ろにいた少女が槍の柄に当たり倒れる


その隙を見逃さず私は女の子の首に槍の穂先を突きつける


「ふふふ・・・・中々にやるね・・・」


目の前の笑う少女の顔を私はよく見る


なぜ気づかなかったのだろうか?


顔も、声も、背丈も、全てが私と同じだったというのに


「貴方は何?」


今度は質問を変えてみた


「私は貴方の中にある者よ」


そう答える少女からいきなり何かが溢れ出た


それに驚いてしまった私は少し槍をそらしてしまう


その隙に少女は私から少し距離を取った


「さぁ、第二ラウンドの始まりよ」


そう呟くと少女は再びこちらへと向かってきた


今度は圧倒的な恐怖を撒き散らしながら

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