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タウラスの力

「シュナムさん・・・・・これ、一体どういうことですか?」


私は自分の視界の右下に写っている文字を指差して尋ねる


「ん?ヒカリ殿から聞いてはいなかったのか?私からゾディアックの力を継承するための訓練を受けるという話を」


「そんな話今初めて聞きましたよ!?っていうかシュナムさんゾディアックだったんですか!?」


思い出してみるとヒカリさんは


「この町にゾディアックの一人がいる」


と言っていた


だからといって私がその力を継承するなんて聞いてはいなかったが


「はぁ、ヒカリ殿が話していなかったのならば仕方ない・・・・とりあえずタウラスの力の使い方を説明する」


なんだか話がいきなり変わった気もするがそこはスルーしておく


「とりあえずは能力欄を見てくれ」


言われた通りに能力画面を開くとそこには新たに


パッシブスキル


金牛槍(タウラスホーン)顕現』


アクティブスキル


『金牛の皮鎧(タウラススキン)


の二つが追加されていた


それをシュナムさんに伝えると


「まぁ、今のレベルだとそんなものだろう。だが、レベルが上がれば新たにスキルも追加されていくのでレベルはしっかりあげること」


と言われた


「そして、肝心の使い方だがタウラスは基本的に顕現させた槍で戦う。しかし、今の結殿の槍では恐らくただの棒と同じようなものだろう」


「どういうことですか?まさかそんなもので戦えと・・・・」


「いや、そうではない。タウラスだけではないが武器を顕現させて戦う類いのゾディアックの武器は成長させる事が出来るのだ。例えば結殿の持っている座標の槍を金牛槍(タウラスホーン)を使って突いてみてくれ」


言われた通りに金牛槍(タウラスホーン)を顕現させて座標の槍を突いてみる


すると座標の槍が消えた


「へ?」


慌てて回りを見るが私がさっきまで使っていた座標の槍はどこにもない


「慌てずともその手に持っている槍をよく見てみるのだ」


そんなことを言われても手に持っているのはさっきから変わらない金牛槍(タウラスホーン)だし・・・・・


と思ったがよく見るとなんだか少し違和感がある


改めてステータス画面を見てみると


金牛槍(タウラスホーン)+1


となっていた


その能力は


『槍の周囲100メートル以内の場所に座標を作ることが出来る』


となっていた


「これって・・・・・」


どう見てもさっき無くなった座標の槍の効果の上位互換だ


「そういう風に槍を突く事でその能力を取り入れることができる。更に魔物を倒していくことでも強くなっていく。それがゾディアックの武器だ」


「ようするにある程度無限に強くなっていくってことじゃ」


「その通り・・・と言いたいところではあるが幾つか条件がある


一つ目は


魔物を倒して強くなっていくのには上限があること


二つ目は


吸収できる槍は限られていること


だ」

 

「つまりさっきの座標の槍は特別な槍だったってことですか?」


「少なくともあんな能力のついている槍が普通の槍であるはずが無いと思うが」


正論で返されぐうの音も出ない


「後の事はステータス画面でも見れるし問題無いだろう・・・・・ムッ!?」


シュナムさんがいきなり後ろを振り返る


「流石元とはいえゾディアックの一人・・・・気づきましたか・・・」


シュナムさんの視線の先から一人の女性が現れた


「結殿・・・・今すぐ移動魔法で逃げてください」


「へ?」


シュナムさんの言ってることが理解できなかった


「早く!!・・・・・グッ!」


剣幕に押され移動魔法を発動しようとした私の前でシュナムさんが膝をつく


「シュナムさん!!」


「遅い」


シュナムさんに駆け寄ろうとした私の後ろから声が聞こえ、振り向いた時には首の後ろに一撃をもらっていた


「うっ!」


なんとか気絶せずにすんだようだ


私は倒れ伏した姿勢のまま後ろを見る


そこには手刀を構えた先程の女性がいた


「あなたに恨みは無いけどゾディアックに成長されては困るの・・・・だからここで大人しく死んでもらうわ」


そのまま女性手刀を私に向かって放った


私は自分が死ぬことを悟った

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