座標の槍
ヒカリさん達親子を見送った後私は結局問題が解決していないことを思い出した
「これから何処に向かえばいいのぉ!?」
思わず大声を出してしまい周囲の人から変なものを見るような目付きで見られてしまった
「あぅ」
とりあえず人目を避けて適当なお店に入る
「へい、らっしゃい」
そこには様々な武器が並んでいた
どうやらここは武器屋のようだ
「ん?嬢ちゃんもしかして勇者なのかい?」
なぜかはわからないがこのおじさんにもばれてしまった
「どうしてわかったんですか?」
「いや、雰囲気というかなんというか・・・・・似てたんだよ・・・・2年半前にヒカリの嬢ちゃんに連れられて来たあんちゃんによ」
「へ・・・・・・?」
今このおじさんは何と言った?
2年半前の勇者が・・・・
つまり兄がヒカリさんとここに来た・・・・・?
「それに適正はっと・・・・・・」
そんな私を見ておじさんが奥から何やら取り出した
「ふむ、嬢ちゃんにはこれだな・・・魔法を使用する槍使いと言ったところか・・・・これまた珍しい適正だな・・・・普通は魔法使いなら適正は杖なんだが・・・・・・」
そう言いながら槍の代金を計算していくおじさん
「ちょっと待ってください!前の勇者はヒカリさんと一緒に行動していたんですか?」
私は思わず聞いてしまった
「あぁ、そうだが・・・・・」
おじさんが頷く
そういえばヒカリさんは世界を救うためにはゾディアックの力が必要だとか言っていた
そして、ヒカリさん達親子がゾディアックであるとも
ならばそれもおかしくはないことなのだろう
その辺りは次にヒカリさんに合ったときにでも聞くとしようか
とりあえず私は槍の代金を払い槍を受けとる
不思議と手に馴染む槍だった
「とりあえずは草原にでも言ってその辺の魔物でも狩ってきたらどうだ?」
「えーっと・・・その魔物ってLv.1の私が挑んでも大丈夫なものなんでしょうか?」
恐る恐る聞いてみる
「問題はないよ。っていうかここは冒険者の始まりの町というくらいに周りには弱い魔物しか・・・・」
といいかけておじさんが少し考える
「嬢ちゃんは魔法が使えるんだよな?」
「一応・・・・・」
使える魔法の種類と使い方は何故かは知らないが頭の中に浮かんできていた
「それなら問題はないだろう。スライムには魔法系統の攻撃しか効かないが魔法が使えるならそのまで怖い相手でもねぇし。それに俺の渡した座標の槍もある」
「座標の槍?」
「あぁ、簡単に言えばその槍自体が位置情報を持っていて移動系統の魔法を使うときの目印にしたりもできる言うところの動く座標ってとこか・・・・」
「つまり危なくなったら槍を投げて移動魔法で離脱することもできるということですか・・・」
「というよりは戦闘中に少し移動したい場合だな・・・離脱したい場合は普通に使えばいいんだし」
「はっ、そっそうですね・・・・・」
そんなことにすら気づかなかった自分が恥ずかしい
その後も私はおじさんから色々なアドバイスを受けてから草原へと向かった




