出会いと導き
「あなたは・・・・・・・?」
「私の名前はヒカリ、この子はクルちゃんです。以後お見知りおきを」
名前の紹介に合わせて女の子も頭を下げる
「私は結といいます。よろしくお願いします」
とりあえず自己紹介されたのに自己紹介をしないのは失礼だと思い私も自己紹介をする
「結さんですか・・・・いい名前ですね。」
「はぁ、ありがとうございます」
どうしてこの人は私に話しかけてきたのだろうか?
「私があなたに声をかけた理由とはあなたを導くためです」
「導く・・・・・?」
意味がわからずに首をかしげる
「私たちはあなたの二つの目的を成し遂げるための道を示すということが正しいでしょうか?」
「二つの目的・・・・・?」
再び首をかしげてしまう
私の旅の目的は魔王を倒すことじゃなかったっけ?
それとも他に何か・・・・?
「一つ目はこの世界を救うこと、もう一つは勇者として召喚されたあなたの兄と再び出会うことですよ」
その言葉に反応してしまったのが自分でもよくわかった
「どうしてそれを・・・・・・?」
その話はまだ誰にもしていないし、私自身前回の勇者が兄であると確証を持っていた訳では無いのだ
「それを説明するためにもまずは改めて自己紹介をしましょうか・・・・私はゾディアックのバルゴの力を継承した者ヒカリです。そしてこの子はゾディアックのアリエスの力を継承した者です」
「ゾディアック・・・・?バルゴ・・・・?アリエス・・・・・?」
いきなり色んな事を言われ混乱してしまう
「まぁ、初めての人に話すとこうなりますよね。ゾディアックとはあなたの元の世界で言うと誕生月の星座と言えば分かりやすいでしょうか?バルゴは乙女座、アリエスは牡羊座です」
「あぁ、それなら・・・・・」
なんとなくだが理解ができた
「そして、この世界を救うためには全てのゾディアックの継承者を探さなくてはいけません」
「なんかゲームみたいだね・・・・」
「ゾディアックはそれぞれ特異な能力を持っておりバルゴである私には未来予知の力があります」
「未来予知!?」
「はい、その力で結さんを見つけたんですよ」
ヒカリさんが微笑む
「ということは兄は生きているんですか!?」
「ええ、元気に生きていますよ」
「一体何処に!?」
問い詰めようとした私の声を遮って女の子・・・クルちゃんがヒカリさんの服の袖を引っ張る
「ママ、そろそろ」
「そうだね、クルちゃん。パパが待ってるもんね」
私は再び驚愕する
「ご結婚されているんですか?」
そう言うとヒカリさんが少し恥ずかしそうに
「まだ、籍は入れてませんが・・・・・」
と頬を掻く
「もしかして、夫さんもゾディアックだったり!?」
「いえ、夫はゾディアックではありませんが・・・・・・」
その後何か言ってたようだったが私には聞こえなかった
「それでは私たちはこれで・・・先ずは私たち以外のゾディアックを探しだして下さい。一応一人はこの町に居ますよ」
それだけ言い残してヒカリさんが去っていく
「夫さんってどんな人なんだろ・・・・・・」
私は去っていくヒカリさんたち親子を見送っていた




