シュシュの炎(中編)
「ここは・・・・・?」
シュシュの放った炎に飲み込まれた俺は気がついたら一面真っ白な世界にいた
「ここは、俺が作り出した世界ってのがこういう場合定番なんだろうけど・・・・・」
俺にも魂共鳴中のヒカリの能力にもそんなものはない
その時毎度お馴染みのメッセージが視界の右下に浮かんでいることに気づいた
『条件達成により絆力上昇のレベルが上がりました』
条件 守りたい絆の自覚
絆を結んだ相手からの攻撃を受ける
条件を見る限り俺はいつの間にかシュシュと絆を繋いでいたらしい
魂共鳴が出ていなかったから絆を繋げていないんじゃないかと思っていたのだが何か理由があったようだ
『レベル上昇に応じて新しいアクティブスキルが解放されました』
アクティブスキル
強制接続 使用中
相手の精神世界へと入り相手の了承を得ることで一時的にその人物の魂共鳴を使うことができるようになる
「相手の精神世界に入るってなんだよ・・・・しかも使用中って・・・・・」
レベルが上がった理由には突っ込んでたらきりがないので無視するとして
「ということはここは誰かの精神世界とかいう場所なのか?一体誰のだよ・・・・・・」
「俺のだよ・・・」
「うぉ!?」
いきなり後ろから声をかけられて驚いた俺は振り向き様に構える
「別に取って食ったりしねーから安心しろよ。ナナシ」
「シュシュ!?」
そこで笑いながら俺を見ていたのはシュシュだった
「んで?どうしてこんなところに来たんだ?まだ俺とナナシの戦いは終わってないはずだが・・・・」
俺は新スキルのことを含めてシュシュに今までの流れを説明する
「なるほどな・・・・確かにその状態なら俺の能力が必要になってくるわなぁ・・・・」
説明を聞き終わったシュシュがそう呟く
「力を貸してやるのは構わねぇがその前に一つだけ聞いときたいことがある・・・・」
「聞いておきたいこと?」
「あぁ、俺はもうすぐこの世界から去ることになる。それは理解しているな?」
俺はコクりと頷く
「その前にお前に聞いておきたいことがある・・・・お前はヒカリのことをどう思ってる?」
「それは・・・・」
勿論大切な仲間だと言おうとして俺は言葉を引っ込める
俺にとってヒカリは本当に仲間というだけなのだろうか?
もっと別な存在ではないのか?
そう考えた時もっと相応しい言葉が見つかった
「ヒカリは・・・俺にとって大切な人です」
「それは、一人の女としてって意味か?」
俺は肯定の意味を込めて頷く
「・・・・・・そうか・・・・・・」
そう呟きシュシュはしばらく黙りこむ
「俺はもうこの世界にはいられねぇ・・・・だから誰かがヒカリを守らなきゃいけないわけだが・・・・・・」
間髪入れずに答える
「俺が守ります!」
「任せてもいいのか・・・・?」
「はい、勿論」
「そうか・・・・・・」
シュシュが俺の背中を押す
「ヒカリのことを・・・・・頼んだぜ・・・・」
振り向いた俺が見たのは笑顔で指を立てるシュシュの姿だった
その後眼前に文字が浮かび上がる
『強制接続により一時的に魂共鳴シュシュを解放しました』




