兄妹喧嘩
※ヒカリ視点
まずは小手調べとウォーミングアップを兼ねたウォーターボールを数発放つ
案の定兄さんはそれをかわしながらこちらに駆けてくる
予想通り・・・・というのもおかしいのだろうか?私にはバルゴの能力の一つである先見の目によって全てが予知出来るのだから
ちなみに元に戻った私の今のステータスはこんな感じとなっている
ヒカリ
Lv.389
HP8259/8259
MP12590/12590
状態 普通
称号 異世界より来たりし者
竜王の弟子
処女宮の力の継承者 New
能力 魔術増幅
ちなみに魔術増幅のレベルも320まで上がっていた
というか記憶にある数値より異常にステータスが高くなってるんだけど・・・・
以前にも感じた疑問がかなり形になってきた
これなら兄さんが魔王になってから強くなってたとしても互角以上に戦うことができるだろう
兄さんは炎を操るんだから私は水の魔法で・・・・・
そこまで考えたときに見えた予知に私は思わずバーストエンドを起動させる
なんと兄さんは炎を操った攻撃だけではなく、その影から短刀を投げてきたのだ
「バーストエンド!」
もし私が水の魔法のみで攻撃していたら影から投げられた短刀に刺し貫かれていただろう
今度は私から兄さんの方にウィンドランスを放つ
「ぐぉおおお!」
兄さんの怒りの咆哮が聞こえる
「えっ!?」
その直後に見えた予知に私は混乱した
その予知では私が兄さんに捕まり、首の根本に食いつかれそうになっていたからだ
私は咄嗟に周囲にバーストエンドを纏う
ナナシの使っている付加の全身版
魔術纒だ
「うぉ!?」
兄さんの驚く声が後ろから聞こえた
よく前を見ると私が兄さんだと思って見ていたのはただの影だった
兄さんの好んで使っていた技の一つなのになぜ忘れていたのだろうか
陽炎
兄さんがよく使っていた技で炎の熱などにより空気を歪ませ相手に幻覚を見せる技だ。兄さんはこの技で幻覚を見せ、後ろから敵を倒すという暗殺者のような戦い方を好んでいた、そして、それが失敗した場合は・・・・
「まずい!!」
私は咄嗟に覆っている魔法を水属性の魔法に変えようと思ったがもう遅かった
兄さんの放っていた二つ目の技
炎獄により私の体はもう動かなくなってしまっていた
炎獄は気づかれないように相手の体内の水分のみを蒸発させていき脱水症状にしてしまう技だ
「うっ・・・・・・ナ・・・・ナ・・・・・シ」
私は薄れゆく意識の中で一人の少年の名を呼んだ




