絶対に切る剣VS.絶対に消し去る剣
キャンサーが振るう双剣をかわしながら俺は槍を突き出す
それをかわしたキャンサーがまた双剣を振るう
俺とキャンサーの戦いはこんな風に進んでいった
時折ヒカリが魔法で援護を入れてくれるがその魔法もまたキャンサーに切り裂かれる
その隙を狙ってもキャンサーは上手くかわしまた切りかかってくる
「ったく魔法を切り裂くなんてどんな無茶苦茶だよ」
しかも二刀流なので手数が半端ないのだ
徐々に俺の手数が減っていってるのを感じる
流石にこれ以上耐えるのは限界だと感じヒカリに奥の手を使うことを伝える
「ヒカリ!10秒だけ時間を稼いでくれ」
「わかった!」
その言葉と共に後ろから手数を重視したウォーターランスが飛んでくる
さっきまでと違い魔力の循環を考えないMPの使い方だった
その間に俺はクリスからもらった一対の武器を作り出すマジックアイテムを装備しキャンサーと同じく双剣を作り出す
「付加バーストエンド!」
戦いの初めからお互いに魔力を循環させていたお陰か小規模ながらバーストエンドを使うことができた
「ヒカリ、もう大丈夫だ!」
俺はキャンサーへと走りだし双剣を振るう
キャンサーも双剣で受け止めるがいくら何でも切れる剣とはいえ触れた瞬間に蒸発させられれば切ることは出来ない
「くっ!」
ボロボロになってしまった剣を捨てて新たな剣を装備したキャンサーがこちらを睨む
「面白いじゃないか・・・・・全てを蒸発させる剣か・・・・・しかし、それだけならばいくらでもやりようはある!」
キャンサーがばか正直に突っ込んでくる
「んな!?」
俺は剣をふるって迎撃しようとするがすっとかわされる
「やべぇ!!」
キャンサーは体制を崩してしまった俺にたいして剣を振るう
「ヒカリ!」
俺の声に応じてすぐに水のバルーンが出てくる
俺はそのバルーンを支点に移動することでなんとかかわす
そのままの勢いで切りかかってくるキャンサーをかわし俺は一旦後ろに下がる
「はぁ、はぁ、はぁ」
今の状況ではこっちの方が圧倒的有利なはずなのに追い詰められてるのはなぜかこっちだ
「くそ!」
俺は再び攻撃を仕掛けようと前に飛び出す
寸前で後ろから掴まれた
「ナナシ、焦りすぎだよ」
「ヒカリ・・・・・・」
ヒカリの言いたいことがわかった
とりあえずまずは落ち着かないとな
なぜかキャンサーも待っててくれてるし
俺は時間をかけて深呼吸をする
「よし!」
俺は装備を元の剣にもどして風の魔法であるウィンドカッターを付加した
「ヒカリ、援護は任せた」
「うん、任せて」
俺たちは拳を重ね合う
そのまま俺はキャンサーに向かって行った




