クリスの財産
「それでは私の財産をお前達に渡さねばな」
そう言ってクリスが向かった先には二つの巾着袋があるだけだった
「これをお前達に託そう」
二つのうち一つの巾着袋を俺に渡す
「これは?」
なんとなくマジックアイテムだと言うのは理解したがどういうものなのかはわからない
「口を開いて中に手をいれてみよ」
言われた通りにする
「うぉっ!?」
手を突っ込んだとたん頭の中に何かのリストが流れ込んできた
「今のは?」
「その袋の中にはいっている物のリストだ。ちなみに今袋を開けることができるのはナナシとヒカリのみにしておる」
「それにしてもかなりの量だな」
中にはとてつもなく優秀な武器や防具もあった
「今はもうお前達の物だからな・・・・好きに使うといい。私に必要な最低限の物はこちらに入っておるしな」
そう言ってもう一つの巾着袋を示す
「さて、後は娘だが・・・・・」
更に奥に行くと両手の掌に乗るくらいの卵が置かれていた
「これが、我が娘だ。名前は決めておらぬが故にお主達が付けてくれ」
「そんなこと・・・・・!!」
ヒカリがクリスに向かって言う
「頼む。娘のためにこんなことしかしてやれぬ親よりもこれからも娘のために色々してやれるお前達につけて欲しいのだ」
「わかった・・・・・」
「ナナシ!?」
ヒカリがこちらをとがめるように見る
「だが、名前をつけるのはここでする。クリスが生きて会ったときにクリスが自分の娘だとわかるように・・・・・」
「ナナシ・・・・かたじけない・・・・」
そうして俺たちは話し合い生まれてくる子を『クル』と名付けることにした
それを決めた後クリスは竜の姿に戻り最後に少しだけ別れの言葉をかわし
北の方角へと飛んでいった




