魔王城にて
※タウラス視点
「というわけで彼らの力は今はまだ弱くとも成長する可能性が高く経過観察が必要であると感じました。」
私は魔王様に今回の件についての報告を行っていた
「そうか・・・・・・」
魔王様は少し複雑な心境の様子なぜなら・・・・・
「良かったのですかな?」
この言葉の前に何がついているのか魔王様は薄々察しておられるようだ
「構わん・・・・力がないようならばこの先更に苦しむ結果になるだけだろうからな」
「魔王様・・・」
私は再び魔王様に声をかける
「タウラス、その元勇者の片割れと一緒にいたやつはどうだった?背中を任せることが出来ると思うか?」
「はい、何より仲間のことを・・・ヒカリ殿のことを守ろうという強い思いを感じました」
私があえてヒカリ殿と呼んだことの意味を魔王様はわかっていながらも素通りする
「そうか・・・・しかし、『これ』はつらいな・・・・・」
魔王様がおっしゃっている『これ』という物については知ってはいる
だが、我々にはどうしようもないものだった
「だが、世界を救うためには必要なのだから仕方がないとも言える・・・・・次の試しの結果はどうなるかな?」
私はどこか武人のようなところがあり気に入った者に対しては優しいところがあるとよく言われる
しかし、それで困ってるわけでもなく直そうとも思わない
だが、試しの者によっては結果は変わるだろう
「気に入ったのならば助けに行ってもいいんだぜ?」
「相変わらず魔王様は甘いところがおありだ」
そう言いながらも助けに行かないと言わない私も相当に甘いとは思うが
「じゃあな、次の報告楽しみに待ってるぜ」
その言葉を聞くと共に私は魔王様の前から下がった




