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第三十二話 「ポポチ村防衛戦③」

ジン達がその場から退くとほぼ同時に天界兵たちは両手に持つ手斧を大ぶりに投擲する。

が、ノーコンだ。ジン達数名が真っ直ぐ撤退しているにも関わらず、手斧はあさっての方向に飛んでいき、カスリもしなかった。

暴投である。

これがプロ野球のチームだとしたらファンどころかスポンサーも暴動をオコスレベルだ。

「や、やろう!逃げやがった!」

「あ”!?ヤッちまえ!」

「逃がすな!」

「追え追え!!」

手斧の投擲で足を殺すどころか逆に距離を開けてしまう。

無意味だ。

われに帰った天界兵達は口々に叫び。追いかけようと村の中へと雪崩込んだ。



「良し、追ってきた!このまま付いて来い!」

「はい!」

ジンを先頭に村の中央道『柵迷路』を突っ走る。

右へ左へ、迷うことなく突き進み。ある場所でジン達は迷路の壁を引き戸のようにスライドさせ、その先にある建物へ駆け込んだ。

「魔王さまよくぞご無事で!」

「メティル状況は!」

そこは第二防衛ライン『柵迷路』の拠点である宿屋だ。

そこまで広い場所ではないが、一階は食堂になっており二階に客室などがある。

「現在、柵迷路の入口から敵天界兵が侵入してきてます!」

「なら、予定通りだ!この柵迷路で決める!」

「はい!」



天界兵たちは柵迷路を迷路として走らずすべて破壊して前に侵攻していた。

その数は当初より随分減ったとは言え50は超えている。

そんな人数が順路道理進めるはずもなく。

また、そんな思考を持ち合わせていない天界兵は真っ直ぐに突き進む。

「ヒャッハー!じゃまなんだよくそがぁああ!」

「ぶっ壊せ!」

「ススメ進め!」

手に出現させた手斧を振りかぶり、柵に叩きつけ破壊する。

そうして天界兵達が迷路の中央付近を通過した時だった

ザパアアアアアアアアアアアン!!

頭上から煮えたぎった熱湯が浴びせかけられた

「あぢゃあああああああああああ!」

「ぎゃああああああああああ!!」

「うぎゃああああああああ!!!!」

迷路の左右上空から一気に熱湯を浴びせられ悶え転がっていく。

そして転がる天界兵には住居の屋根に隠れていた弓持ちの矢が瞬時に突き刺さり光へと変わった。



「ここでケリをつける!全ての矢を打ち尽くせ!熱湯を浴びせ続けろ!」

「「「「応っ!!!」」」

「矢が尽きたなら岩を投げろ!屋根にあるもの全部投げつけろ!」

「「「「応っ!!!」」」

「逃がさず全滅っさせるつもりで掛かれぇっ!!!!」

「「「「おおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」

阿鼻叫喚。

目の前で繰り広げられるものを指すに一番適した頃場だろう。

天界兵は痛みに叫び声をあげ、死んだ訳ではないため光にもなれる泣き喚く。

そしてそこへトドメとばかりに降り注ぐ投擲物。

いきなり左右上空から理不尽な攻撃を仕掛けられ、倒れこみ、混乱し逃げ惑う。

そんな、光景がジンの目の前で繰り広げられていた。


「て、撤退だぁあ!」

「こ、こんなんはなしぐへあ!」

「ぐあ!くそ!逃げろ!にげっ!」

理不尽で無慈悲な攻撃にさらされ、天界兵は撤退する。

だが、その数は攻めた時より大いに減っていた。

破壊した柵を跳び越え、草原に逃げ込む。

数は疎ら。

誰が生きているか。誰が光になったかすらわからない。

そんなのを気にするくらいなら少しでも遠くへ!

そんな思いで両足に力を入れて逃げる。

だが、そんななかでも耳に響く音が後方より迫ってきた。


ブロオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォン!!

俺は拠点から逃げだした腰抜け天界兵を見つけ。

メティルとコモルに後を任せて、裏に隠していたZX50cc仁スペシャル(恥)に飛び乗り追撃に出た。

右手でアクセルを全開にし左手にぎりぎり持てる角材を振りかぶり

「あぶぇすっ!!!」

逃げ出す天界兵の後頭部を吹っ飛ばし光を散らした。

目に見える腰抜けは十名に満たない。

右手は晴れ上がっているがアクセルはまだ握れる

ブアアアアアアアアアアアアアアン!!

排気の爆音を置き去りに、次の後頭部を狙い振りかぶり光に変え、また次の。

それを繰り返し、見える限りの敵残退却兵を始末し村へと戻っる。


目前に見える村は熱湯の成果湯けむりが上がっている。


だが、悲鳴は聞こえない。


聞こえるのは喜びに満ちた歓声だけだった。



初めての感想いただきました!

現在ちょっと真面目?にストーリーが進行していますがもうすぐまた元の雰囲気に・・・。

感想お待ちしてますヽ(´▽`)/

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