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第二十五話 「救出作戦」

ブロロロロロロロオオオオオオオオン!!

ダンッダンッダダンッ!

砦の主郭内を縦横無尽に走り回る一条の光はご存知ZX50cc仁スペシャル(恥)

一切の躊躇なく轢き飛ばしていくその光景は、現代日本では完全に手錠待ったなしである。

「おうおう・・・どんどん増えてくるな」

「な、なんだ!?まじゅうくああああ!」

「あ、あにk・・アー!」

弾き飛ばしたはしからワラワラとゴキブリの如く湧き出てくる天界兵を轢き飛ばすこと十数分。

随分と数を減らしはしたがまだまだ多い。

「ディストーションアタックじゃ光にはできないのか・・・ぬう」

そう、殴り飛ばした時のように光の粒子になることなく周りでうずくまって悶えているのだ。

「痛え!いてぇよう!」

「ふぅー!ぐぬ!」

「あーくそ。腕が!俺の腕が!」

ある意味地獄絵図である。



所変わって副郭。身を隠す二人の目に主郭へ向かって走っていく天界兵たちが見える

「・・・魔王さまの方に行ったようですね」

「あい・・」

「行きましょう!」

「あい!」

天界兵が副郭内にいないことを確認したメティルとフェニアは物陰から飛び出し、ぼろぼろなって縛り転がされている魔族たちのもとへと向かう。

「皆さん!助けに参りました!今のうちに逃げましょう!」

縛られている魔族達は主郭方面の喧騒にビクビクしていたが、助けに来たと言う言葉に歓喜を表す。

だが・・・。

「助けに来てくれたことは・・・嬉しい。だが」

「えぇ・・でも私達はもう歩けない!」

「見てくれこれを・・・」

そうして見せられた現状にメティルは目を丸くさせる

「そ、そんな・・・」

「あぁ・・わしらは・・・」

「そんな!両足の靴ひもを結ぶなんて・・・っ!」

「ひでぇこと・・・しやがる!」

「・・・でも、大丈夫です!フェニア!このハサミで皆さんの靴ひもを切って!」

「はい!おじちゃん、じっとしててね!」

「すまねぇ!」

「靴ひもを切ってもらった人からこのハサミをつかってどんどん開放していってください!ハサミはまだいくつか用意してあります!時間がありません!今こうしている時にも魔王さまが一人で奮闘しています!」

「ま、魔王さま!?」

「魔王さまだって!?」

「ど、どういうこと!」

「今は逃げることだけを考えて!さぁ!急いで!!」

その後全員の協力の下、救出準備で100円ショップで買っておいたハサミを用意て数分で魔族たちを解放することに成功したメティルは魔族たちを先導し夜の森の中を走る。

仁の身を案じながら・・・。



「っち。そろそろ限界かな・・・」

ずいぶんと立っている天界兵は減っているとはいえ数の違いに仁は囲まれつつあった。

目の前に立ちはだかる筋肉の壁は、両手に出現させた手斧を構えこちらににじり寄ってくる。

もう、時間は稼げない・・・こうなったら殺りあうか?。

そんな焦りにアクセルを握る手に汗が滲んでくる。

その時

暗い星の光と月明かり輝く空に緑色の光が上る

ひゅるるるるるるるるるううううう・・・・・・パァンっ。

それは、一発のみ光

緑の火の玉は夜空に飛び上がり小さく花を開く。

撤収完了の合図。100円ショップの一発だけの花火だ。

あれが、うち上がったということは砦から距離が離れたことを表す。

「っ!きた!」

ワワンッ!ワンッ!ぶろろろろろろろろおろろおおおおおおおお!

それを目にした仁はフロントタイヤにブレーキをかけ片足を地面に、体と車体を倒しスピンさせ砂埃を巻き上げるとウイリー状態で一気にその場を飛び出した。

「じゃぁな!」

仁の声が爆音にかき消され、唖然とする天界兵を残しZX50cc仁スペシャル(恥)は夜の闇に支配された森の中に消えていった。








自分で書いてて原付が高性能すぎる。

ご意見待ってます。

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