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第二十四話 「村人はどこに行った?」

「ここが・・・あいつらのハウスね!」

「声がデケェ!」

スパーンと最早原型をとどめていない雑誌で叩く。

はい、今私たちは村から西の方角にある森の中に来ています。

見てくださいこの景色、森の開けた場所に聳える未完成の砦!

中央の主郭らしき場所には小屋のようなものがあり、端には物見櫓が見える。

主郭から一本道で副郭に、そこには簡易的なテントがいくつもある。

周囲を木の柵で多い、その先を堀にしようとしている。

そしてそれを作っている人とムチを振り回して働かせている天界兵。

なんとブラックな職場環境でしょう・・・絶対に働きたくない現場ですね。

「にしても多いな・・・」

「ざっと見て奴隷として働かされている魔族が数百・・・天界兵も百はいます」

「にいちゃ・・・パパを助けて」

「まかせろ」

今俺たちはさっきも言ったとおり森の中の小高い岩場にいる。

なんでいるかといえば少し時間を遡る。




「にいちゃ!パパとママが連れて行かれたの!」

この幼女、名前をフェニアという。フェニアがつっかえつっかえ話すのをまとめるとこういうことだ。

今日いきなり天界兵がこの村に大量に押し寄せてきて村の人を縛って西の森に連れて行った。

この娘は親が目を引いているうちに逃がしたらしい。

「じゃぁ、とりあえず行ってみるか」

そうして俺は幼女だけ残すわけにも行かず、二人を連れて森に入り今に至る。



「まぁ、任せろとは言ったが・・・ちょっと厳しいな」

「ですね・・・」

「うぅ」

「大丈夫だフェニア。ちゃんと助ける」

「うん・・・。」

さて、どうするかね。

ここから見る限り、砦は未完成で堀も出来てない。

柵なんて野生動物すら防げそうにない。

なら、ここはどこから攻めても一緒だ。

唯一の懸念は物見櫓ぐらいだ。

なら・・・。

「救出は夜にやる。俺は東側からド派手に行くから、お前らふたりは西側から魔族たちを救出しろ」

「ド派手に?といいますか魔王さま!それ危険ですよ!」

「大丈夫だ、まともにやり合おうなんてしねぇよ」

「ですが!」

「まぁ、大丈夫だ!」

「・・・にいちゃ」

「魔王さま」

「さぁ!まだ夕方だ、暗くなるまでに準備しねぇとな」

「「はい」」



周囲が闇に沈む夜。

砦内は作業を中断し主郭では酒盛りが始まっていた。

「ぎゃははあ!お前も飲めよ!」

「うひい!この酒まっずぅううう!もういっぱいだ!」

「ぶやぁはは!」

酒に酔う天界兵達は村から奪った食料を口に運び高笑いを上げている。

その光景を見る現代人がいたならば、天使と山賊の違いが分からなくなることだろう。

そんな酒盛りの最高潮ともいえる時

いきなり物見櫓が爆せた。



物見櫓の爆散から数分前。

柵を乗り越え忍び寄る二つの影があった。

一つは全身を黒いローブでまとった女、もう一つは小柄な少女のものであった。

メティルとフェニアである。

「フェニア、魔王様が動くまでここで待ちましょう」

「はい!・・・パパ、まま・・・」

「大丈夫、魔王様がやってくれますから!」

「・・・うん!」

ドガシャーーン

主郭の方から何かが爆ぜる音と怒号が聞こえた。

「周囲の天界兵がいなくなったら行動開始です!」

「はい!」



突然主郭の西側に建つ物見櫓が爆ぜ、白色の光と爆音が響き渡る。

ワワンッ!ワンッ!ワワワンッ!!ブロオオオオオオオン!

プアー!プアプアーーーーーーーーーーーーーー!

砂塵を巻き上げ暴走族のような爆音をかき鳴らすのはご存知ZX50cc仁スペシャル(恥)

ウイリーしながら天界兵が酒盛りしながら屯っている場所を縦横無尽に散らかしまくる。

「な、なんだ!」

「おい!どうなってやがる!」

「魔獣か!?」

「くそっなんなんだ!!」

混乱する天界兵をあざ笑うようにクラクションを鳴らしっぱなしで天界兵の固まっている場所に突撃する。

「ぎゃー!」

「う、うわぁああ!」

「うひぃ!」

「あぶぁら!」

正面から突っ込まれる天界兵たちはZX50cc仁スペシャル(恥)に触れる直前分厚い壁のようなものぶち当たり弾き飛ばされていく。それは、ボーリングでストライクを気持ちよく決める光景に似ていた。

「オラオラオラ!!吹っ飛べやあ!」

テンション爆上げの仁はアクセルを捻り、前方に展開している魔力壁に魔力をどんどんこめていく。

魔力壁はZX50cc仁スペシャル(恥)の前方を半円形に覆いさらに加速していく。

「ディ○トーションアタックだぁああああ!」

「あぶ!」

「ぐべ!」

「うひゃお」

「ひぎぃ!」

「あべす!」

可視化できるほど濃密に展開された魔力壁とヘッドライトが輝き一条の流星のごとく煌く


夜の砦の中


男達の悲鳴がこだまする。




いろいろ悩んだのですが、結局デ○ストーションアタックにしました。

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