第二十一話 「時も止めれそう」
魔界紀行二日目俺たちは草原に立っていた。
場所は昨日記録した場所である。
相変わらず周りには何もない。
が、昨日とは違うことがあるそれは・・・。
朝、俺は昨日と同じように布団から起き上がり昼食用のおにぎりを準備する。
具?シーチキンマヨにきまってんだろうがタコが、ぶっころがすぞ。
それらをリュックに詰めて背負うと後ろから声がかかった。
「魔王様!魔王様!今日も昨日のご飯ですか!」
「おうよ、なんかもんk」
「やったー!!」
・・・うむ、今日はあまり叩かないでやろうとそっと思った。
庭に出て、メティルがまた何処でも○アを召喚する。
「さぁ!参りましょう!魔王様!」
「あ~そうなんだが今日はこれを持っていく。手伝え」
「これ・・・ですか?」
「そうだ。・・・だから昨日は庭にドア設置してもらったんだよ」
「はぁ・・・?」
「今日からはこれで魔界を移動する!この原付でな!」
そう、昨日とはちがうのはコレ!
ホ○ダD○oZX50cc仁スペシャル(恥)だ!
元は中古を安く手に入れたのだがネットみながら密林で部品を注文し改造に改造を重ねた一品だ。
この時を止めれそうな50ccで魔界移動距離を稼ぐ!
素晴らしい案だね!
ありがたい事にこの草原。あまり草が高くない。
地面もそこまで柔らかくないしいけるはずだ!
「とりあえず俺が運転するからおまえ後ろに乗れよ。あ・・・そこのマフラーに気をつけろよ?」
「は、はい・・・こんな感じですか?」
「良し良し・・・じゃぁ俺の腰のところに確り捕まっとけよ?」
「はい!」
「よっしゃぁ!いくぞおおおおおおおおおおお!」
「はいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?!?」
俺はセルを回して一気にアクセルを開けた。
若干前輪が浮く感覚に腕と体重で原付を押さえつけ一気に加速する!
ブァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
「うきゃああああああああああああああああ!!!」
現代日本じゃ出来ない2ケツで魔界を爆走する。
うさぎの魔獣達は警戒して立ち上がり足ダンするのを横目に一気に駆け抜けていった。
速度メーターは60kmを振り切って走り続けている。
今現在何キロ出ているのか分からないが、日本でこの速度を出したら一発で白黒パンダの怖い人たちに止められること請け合いだ。
一発免停もありえる。
だが、ここは魔界そんな事は無さそうだ。
「なぁ~?魔界での移動手段ってどんななんだ?」
「ふ、ふえ?な、なんですか?魔王様!」
エンジン音で声が聞こえづらいようなので少し声のボリュームを上げる
「魔界での移動手段って!どんななんだ!?」
「魔界では!徒歩か魔獣車が基本です!」
「それ!どんなの!?」
「ホーンポニーっていう魔獣に台車を引いてもらうんです!」
「あ~・・・馬車か!」
「ば?・・・たぶんそうだと思います!」
たぶんホーンポニーという馬かなんかだろうとあたりをつけて想像してみる。
ホーンってくらいだし角がついてるのかな?
そのまま一時間ほど原付を飛ばしたところで休憩を入れるために停る。
「少し休憩にするぞ」
「は、はい~」
メティルは原付から降りるとへたり込むように尻を下ろした。
「なんだよ・・・そんなにきつかったか?」
「ま、魔王さま・・・私はこんなに速い乗り物に初めて乗りましたよ・・・うぅ」
「はは・・・まぁ、少し休憩しよう。原付のエンジンも大分熱を持っちまったみたいだし」
「はい~・・・あ、お茶だしますね」
「よろしく」
メティルに背負わせていたリュックから水筒を取り出しお茶を入れ俺に差し出してきた。
くっと飲み干しメティルに突き返すと若干頬を染めながらお茶を注いでいた。
「あ、俺の使ったコップは使うなよ?汚れるから」
「酷い!じゃぁどうやって飲めば・・・」
「あ?んなもんこう・・・口を開けて上を向いてだな・・・」
「・・・」
「冗談だ・・・さっさと飲め」
「ありがとうございます・・・」
こんなふうにこまめに休憩を挟みつつ爆走すること数日。
家と魔界を行き来にも慣れてきた頃
俺たちは漸く左前方に小さくだが人口建築物・・・
簡単にいうと村を見つけることに成功した。
だが、喜び勇んでその村に近づくにつれ
悲鳴と怒号が俺の耳に届いた。
次から話が動きます。




