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転生エンジニア、隣国の友人と産業革命を始めます  作者:


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解放計画

経済奴隷。


先ほどの文官との会話が、まだ頭に残っていた。私は執務室で書類を眺めながら、ふと思った。


「ねえ?」


文官が顔を上げる。


「はい?」


私はペンを止めた。


「領内で経済奴隷って、どのくらい居るの?」


文官は少し考えた。

そして困ったように笑う。


「……流石に把握しておりませんな」


私は頷いた。


「そうよね」


普通はそこまで細かく数えない。

この世界では珍しい存在でもないからだ。


借金。返済不能。奴隷契約。


それはこの世界では普通の仕組みの一つだ。


私は腕を組む。


「成る程ね」


そして考える。


「……どうするか」


人数が分からなければ、対策も出来ない。

私は文官を見る。


「調べる事は出来る?」


文官は少し考えた。


「そうですね」


そして言った。


「可能だと思います」


私は顔を上げる。


「ほんと?」


文官は頷く。


「基本、お金を借りる時に奴隷証文を作ります。そしてその証文には、スキルで印が付けられます」


私は頷いた。


「なるほど」


つまり。どこかに記録がある。

文官は続ける。


「教会です」


「教会が管理している事が多い。ある程度の人数は把握出来ると思います」


私は笑った。


「それなら聞き取りお願い」


文官は頷いた。


「承知しました」


文官はすぐ部屋を出て行く。

私は椅子に背を預けた。


「……経済奴隷か」


この世界では普通の制度。

私は少し考えた。


「まず領内の経済奴隷の解放を目指す」


もちろん一気には無理だ。

だが方法はある。

私は机の上に地図を広げる。


開拓地。工場。農地。トンネル。

そして呟いた。


「仕事」


仕事を作る。働く場所。収入。

そうすれば借金は返せる。


そして自由になる。

私は小さく頷いた。


「うん!そうしよう」


拠点はまだまだ人手不足だ。

仕事は山ほどある。


つまり――両方解決出来る。

私はペンを取る。

そして次の設計図を広げた。


「それと」


文官はいないが、私は独り言を呟く。


「トンネル用機関車」


トンネル物流はまだコンベアーが中心だ。

だがそれだけでは足りない。

私は設計図を見る。


レール。すでに数十本完成している。

なら次はこれだ。


「蓄電機関車」


トンネル内専用。煙を出さない。安全。

私はペンを走らせた。


外観。形。少し考える。


「見た目は……」


私は前世の記憶を思い出した。


「DC10形ディーゼル機関車」


そのデザイン。ただしここではディーゼルではない。


蓄電式。


そしてサイズ。私は笑った。


「二回りくらい小さいかな」


レール幅も違う。小型機関車。

トンネル専用。


私は設計図を完成させた。


「よし」


そして呟く。


「最低二両」


機関車が出来れば。物流はさらに加速する。

私は椅子に座り直し、小さく笑った。


「忙しくなるわね」

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