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転生エンジニア、隣国の友人と産業革命を始めます  作者:


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温泉計画

温泉の存在が判明してからというもの。

私は早速行動に移していた。


ゆきちゃんの拠点に余っていたパイプを、トラックに積み込む。


「これ全部借りるわね」


ゆきちゃんは呆れた顔をしていた。


「はいはい。どうぞどうぞ……」


どうやら本当に余っていた資材らしい。

私は笑った。


「じゃあ遠慮なく」


そのパイプを温泉の吹き出し口に接続。

増設。分岐。配管。そして帰り道。

トラックでトンネルを戻りながら、パイプを設置していく。


トンネル壁面に固定。

少しずつ拠点へと引いていく。


作業員達が驚いている。


「お嬢様」


「温泉引くんですか?」


私は即答した。


「当然」


そして腕を組む。


「温泉施設作るわよ」


文官が少し困った顔をする。


「施設……ですか」


私は胸を張った。


「貴族の娘よ?」


そして堂々と言う。


「それくらい良いでしょ?」


作業員達が笑った。

私はすぐ研究室に戻り、設計図を広げる。

温泉施設。浴場。脱衣所。配管。排水。


そして――私はペンを走らせながら呟いた。


「ついでに私専用の温泉も」


文官が苦笑する。


「やはり」


私は笑った。


「当然」


どうせ作るなら、少しくらい贅沢してもいい。何せここは最前線の開拓地だ。

それくらいの楽しみがあっても罰は当たらない。


私は設計図を見ながら言った。


「完成が楽しみね」


ゆきちゃんにも仕事を振っておいた。


「小型蒸気機関車と大型蒸気機関車作っておいてね!」


ゆきちゃんが驚くき、私は笑った。


「うん」


そして言う。


「丸投げ」


ゆきちゃんがため息をつく。


「はいはい」


私は続ける。


「最低二両ずつ、それとレール生産お願い」


鉄道計画はかなり大きい。

レールは大量に必要だ。

ゆきちゃんの所は鉄鉱石が豊富。


だから任せた方が早い。


ゆきちゃんはすぐ理解した。


「了解」


そして笑う。


「働かせる気満々ね」


私は即答する。


「もちろん」


その代わりこちらも忙しい。

私は工房を見る。


「カーデン・ロイド型」


増産計画。ショベルカー。トラック。

ブルドーザー。そしてベース車両。


私は言った。


「足回りだけでも量産」


履帯車体さえ作っておけば。

上に載せる装備は後からどうにでもなる。

輸送車。工事車。農業車。


全部作れる。


私は椅子に座りながら笑った。


「忙しいわね」


私はふと呟く。


「……でも」


温泉。私は思い出す。あの湯。

暖かい湯気。岩風呂。


私は小さく笑った。


「温泉に浸かっていたバツじゃ」


ゆきちゃん内緒で温泉なんて作るから。

私は窓の外を見る。

拠点はどんどん大きくなっている。


そして――


温泉施設。


私は椅子に深く座り、呟いた。


「完成を楽しみに待つとしますか」

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