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転生エンジニア、隣国の友人と産業革命を始めます  作者:


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鉄の到着

翌日。私は朝からトンネルのコンベアーの前に立っていた。


今日はいよいよ――


鉄鉱石が届く日だ。

ベルトがゆっくり動いている。


ゴォ……ゴォ……。


トンネルの奥から、何かが流れてくる。

そして黒い石。私は思わず声を上げた。


「来た!」


鉄鉱石。

ゆきちゃんの領地から送られてきた資源だ。

私は振り返る。


「さー!」


そして声を上げた。


「皆んな!」


作業員達がこちらを見る。

私は手を振り上げた。


「やるわよ!」


作業員達が一斉に応える。


「おう!」


そのまま鉄鉱石は溶鉱炉へ運ばれる。

炉はすでに火が入っている。


コークス。石灰。鉄鉱石。投入。


そして――精錬。


私は腕を組んだ。


「まず鉄」


鉄がなければ何も始まらない。

鋼材。建材。機械。

全部ここからだ。


溶鉱炉の火が赤く燃え鉄が流れ出す。


私は笑った。


「いいわね」


出来上がった鉄はすぐ次の工程へ回される。

建築資材。鉄骨。ボルト。ギア。

細かい部品。


そして私は設計図を見る。


「重機」


カーデン・ロイド型車両。

ショベルカー。トラック。ブルドーザー。

それらを作る為の車体。


まずはその分!だがそれだけでは終わらない。


私は次の設計図を指した。


「レール」


文官が頷く。


「鉄道ってやつですね」


私は笑った。


「そう」


線路。トロッコ。蒸気機関車。蓄電機関車

いずれ作る。

その時のためにも、レールは大量に必要だ。

私は指示を出す。


「こっちは大量生産」


文官がメモを取る。


「了解です」


どのみち鉄道はこの地域全体に引く予定だ。

今から作り貯めておいて損はない。


私は笑った。


「一気に加速させるわよ〜!」


その頃。


ゆきちゃんの領地から来た職人達は、別の作業をしていた。

トンネル補強材。

コンクリートアーチ。

それをひたすら作っている。

私は工房を見ながら言う。


「数が必要ね」


コンクリートはすぐ固まるわけではない。


時間がかかるのでだから大量生産。

乾燥。

その後でトンネルへ設置。


私は少し笑った。


「重機あるから」


設置作業はかなり早く終わるはずだ。

クレーン。ショベル。トラック。

全部使えば一気に進む。


そして明日は、さらに資材が届く。

私はコンベアーを見る。


「次は土砂」


ゆきちゃん側の掘削土。

それがこちらへ送られてくる。


私は笑った。


「レンガ作り放題ね」


レンガ工房はすでに準備済みだ。

土が来ればすぐに生産できる。


建物。倉庫。工場。


拠点はどんどん大きくなる。

私は空を見上げた。


「ワクワクが止まらないわ」


私の頭の中にはもう一つの計画がある。


トンネルのその横を私は岩壁を見る。

そして小さく呟く。


「要塞化」


地下空間。地下工場。地下倉庫。

山の中に巨大拠点を作る。


私はスキルを使った。


岩盤の状態。強度。地層。

すぐに表示が出る。


問題なし!


私は笑った。


「何でもありのスキルね」


私は文官に言う。


「横穴掘るわよ」



「トンネルのここをですか?」


私は頷く。


「そう」


ここは通過点じゃない。

ここは――要塞になる。

私はもう一度トンネルを見る。


地下拠点。


私は静かに笑った。


「面白くなってきたわね」

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