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転生エンジニア、隣国の友人と産業革命を始めます  作者:


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機械化計画

カーデン・ロイド型トラック。


耐久試験はほぼ終了した。

数週間にわたって走り回らせた結果、ある程度の結論が出た。

私は試験報告書を読みながら頷く。


「……概ね問題なしね」


エンジン。履帯。ギア。

大きな破損は無かった。


多少の摩耗や細かい故障はあったが、それは改良でどうにでもなる範囲だ。


私は工房の外に置かれた車両を見た。

荷台付きの履帯車。

見た目は小さいが、かなりの荷物を運べる。

今まで人力や荷馬車で運んでいた資材が、これ一台で運べるのだから大したものだ。


私は文官に言った。


「材料の品質は?」


文官が答える。


「安定してきています」


鉄の精錬。加工。


どちらも少しずつだが精度が上がってきている。

最初の頃は同じ部品でも寸法がバラバラだったが、今ではかなり揃ってきた。


私は腕を組んだ。


「足回りは」


履帯。サスペンション。

この辺りはまだ改良の余地はあるが、今すぐ手を入れる必要は無い。


「今はこのままでいいわね」


まずは数を揃える。

私は机の上の設計図を広げた。


カーデン・ロイド型車体。


この車体は便利だ。

小さい。頑丈。そして改造がしやすい。


つまり――ベース車両として使える。


私はペンを走らせながら言った。


「これを基本にする」


文官が覗き込む。


「基本ですか?」


私は頷いた。


「そう」


この車体を元に、色々な車両を作る。


まず一つ。


「ブルドーザー」


前面に大きなブレードを付ける。

整地。土砂移動。開拓には必須だ。


次。


「ホイールローラー」


地面を固める機械。

道路作りには欠かせない。

街道整備が進めば、輸送も早くなる。


さらに。


「クレーン」


重い資材を持ち上げる装置。

今は滑車や人力でやっている作業が、一気に楽になる。


そして。


「タンク」


燃料&水等用運搬車。


石炭から作る人造石油。

それを運ぶための専用車両だ。


最後に私は少し笑った。


「耕運機」


農業用機械。土を耕す機械だ。

今は農民が牛や馬を使って耕している。


それが機械で出来れば――

農業生産は大きく変わる。


文官が感心したように言う。


「機械だらけですね」


私は笑った。


「そうよ」


そして窓の外を見る。


トンネル工事。露天掘り。レンガ工房。

そこではすでに機械が働いている。


ショベルカー。トラック。


これから増えていく車両達。

私は小さく呟いた。


「これが全部揃えば」


土木。輸送。農業。

全部が変わる。

開拓の速度は、今までとは比べ物にならなくなる。

私は設計図をまとめながら言った。


「さらに加速するわよ」


この拠点はもう、ただの開拓地ではない。


ここは――機械で世界を変える場所になり始めていた。

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