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転生エンジニア、隣国の友人と産業革命を始めます  作者:


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育てるべき者達

「――進捗状況はどう?」


行政区画の朝。

大きな地図が机の上に。

各村、各町、色分けされた印。

少しずつ増えている。


通信文官は、資料を確認。


「この辺りの村では実施中です」


地図の一角を指差す。


「避難訓練、通信確認、集合訓練、順調に進んでおります」


「まずまずね」


私は静かに頷く。

想定通りに少しずつ広がっている。

その時、整備文官は、少し困った顔。


「ただ……」


「うん?」


「早めに領内全てで実施したい所ですが……」


「人手不足?」


「はい」


予想通りの問題。訓練そのものは難しくない。

でも教える人が足りない。


「……」


私は地図を見る。

地下都市。領都。主要な町。

そこなら何とかなる。

でも離れた村が増えると一気に厳しい。


その時、若手文官は、資料をめくる。


「現在、訓練員の大半が同じ地域を巡回しています。移動時間が大きな負担になっています」


「でしょうねぇ」


馬。通信。鉄道によって、以前より良くなった。それでも限界ある。

その時、私は少し考える。


そして静かに言う。


「人も育てないと……ね!」


「――!」


周囲の少し表情変わる。

その通り問題は、訓練じゃない。


「指導者不足」


そこが本質。

通信文官が大きく頷く。


「はい」


「指揮官をまず育てませんと」


「確かに」


私は椅子へ寄りかかる。

今、必要なのは、私が全部見る事じゃない。

各地域で自分達で動ける事。

そこが重要。


「候補者は?」


「各村長推薦で集めています。元警備隊員、元狩人、元傭兵、識字能力ある者優先です」


「良いわね」


かなり使える。

重要なの強さだけじゃない。

伝える能力。まとめる能力。

そこが必要。


その時、整備文官が少し笑う。


「気付けば学校だけじゃなく、指揮官学校まで必要になりそうですね」


「本当ねぇ」


私も苦笑する。

でも冗談じゃない。

多分、本当に必要になる。

通信。避難。治安維持。輸送。全部。

まとめる人が必要。


その頃――各村。


避難訓練実施中。


「集合完了!」


「人数確認!」


「通信確認急げ!」


まだぎこちない。でも。確実に前より良い。

その中には将来、村を守る指揮官になる者達も混ざっていた。


その日。


地下都市では――


避難訓練と通信網整備が進む一方で、新たな課題として“指揮官育成”の必要性が浮き彫りになり始めていた。


文明とは、ただ設備を増やす事じゃない。

それを使い。人を導き。

危機の中で判断出来る者を育てる事。


その人材こそが――積み上げた文明を支える、本当の土台になっていくのだから。

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