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転生エンジニア、隣国の友人と産業革命を始めます  作者:


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繋がる避難網

行政区画の夜。


「――避難名目の訓練員を各村へ派遣します!」


空気が少し止まる。

整備文官は、思わず確認。


「……この時期に、ですか?」


「危険では?」


当然。中央監督官は今、町内部に滞在中。

かなり視線が集まってる。


でも私は静かに地図を見る。

地下都市。領都。そして周囲の村々。


「いいえ」


私は即答する。


「今だからやるの」


「――?」


周囲は、少し困惑。

私は地図へ指を置く。


「中央の目は、今ここに向いてる」


「……」


「地下都市、通信塔、地下施設、全部」


つまり。


「他の小さい場所までは目が届いてない」


空気が少し変わる。

理解が広がる。


「監視員をここへ派遣して中央側は、今“報告待ち”状態」


「……!」


通信文官の目が変わる。


「つまり」


「動くなら今」


「はっ!!」


空気が一気に動き始める。


「各村へ訓練員派遣準備!!」


「避難経路確認資料作成!!」


「通信確認計画並行開始!!」


「了解!!」


その頃――中央監督官宿舎。

アルヴェルトは、窓から町を見る。

完全にこちらへ意識集中。


つまり。


「外側が薄くなる」


そこを突く。


その夜――地下通信管理室。


ヴゥゥ……


暗号通信起動。


「――定時暗号通信です」


私は少し表情変わる。


「繋いで」


ヴゥゥ……


低い通信音。


数秒後。


『……そっち、どう?』


私は、少し疲れた声。


「中央、地下の広さ疑い始めた」


通信向こう側は、少し沈黙。

その後。


『こっちも似た感じ』


やっぱり中央側は完全に旧南国地域全体を見てる。私は静かに聞く。


「そっち、始める?」


『もう始めてる』


即答。早い。


『避難訓練名目で、村単位訓練開始』


『通信確認も同時進行』


私は少し笑う。


「相変わらず仕事早いわねぇ」


『生き残る為だもの』


その声は静かでも重い。

私は地図を見る。ヴァイスベルク。

ゆきちゃん側とその間の旧南国地域。

もし中央が本格的に動けば。

この地域全部が揺れる。


だから――先に繋げる。


必要がある。

私は静かに言う。


「こっちも始めるわ」


『了解』


短い返答。通信終了。


ヴゥゥ……


静寂が戻る。

でも空気は、完全に変わってる。

今、進めているのは。

単なる避難訓練じゃない。


「地域生存網」


そのもの各村。通信。避難。招集。

少しずつ線で繋がり始めている。


その日。


旧南国地域では――


中央の監視が地下都市へ集中する裏側で、“避難訓練”の名を借りた広域連携体制が静かに拡大し始めていた。


文明とは、ただ強い都市を作る事じゃない。


危機の時代に離れた地域同士が支え合い。

助け合い。生き残る準備を整えておく事。


その繋がりこそが――不安定な時代を生き抜く、本当の力になっていくのだから。

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