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転生エンジニア、隣国の友人と産業革命を始めます  作者:


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夜に動く防衛網

「――演習開始まで、あと十分!!」


通信管理区画。

深夜では珍しく。まだ明るい。


「西中継塔、待機完了!!」


「第三村通信所、応答確認!!」


「馬伝令班、配置完了!!」


「……」


私は静かに通信室を見る。

人が多い以前のここは静かな部屋だった。

でも今は完全に。


「防衛網中枢」


その時、通信文官は真面目な顔。


「まき様」


「うん?」


「本当に、全地域同時演習やりますか?」


「やる」


私は即答する。

重要。通信網を作った。村兵構想を進めた。

でも。


「動かなきゃ意味無い」


そこは本質。


「今回試すのは?」


若手文官が確認。


「夜間招集、灯火制限、暗号通信、馬伝令補完、全部」


「――!」


空気が少し張る。かなり本格的。

その時、時計は深夜零時。


「……始めましょう」


私は静かに言う。


次の瞬間――


ヴゥゥゥゥ……


地下都市。警報サイレンが鳴り響く。


「――!」


外が一気に空気変わる。


「演習警報!!」


「各村、規定配置へ!!」


「通信確認急げ!!」


夜。


動き始める。その頃――各中規模街。

村。警備詰所。次々と灯り。点く。


「通信入った!!」


「第三農業区画、応答あり!!」


「村兵候補、集合開始!!」


馬は走る。無線が飛ぶ。


「広域同時稼働」


その時、通信管理室。


「エグニマ暗号機、接続します!!」


「――!」


空気が少し変わる。

試作暗号機、机の上。回転板。歯車。文字盤。

独特。


「暗号設定確認!!」


「回転順、第三設定!!」


「送信開始!!」


かちゃ……


歯車が回る。通信文官は少し興奮。


「……本当に変換されてる」


送信文。毎回、文字列変化。

普通は読めない。


「領都へ送信」


「了解!!」


数分後。返答。


「暗号受信成功!!」


「復号正常!!」


「――!」


通信室は少しざわつく。

成功した。


「凄い……」


若手技術員は普通に驚いてる。


「本当に読めなくなってる」


「……」


私は静かに暗号機を見る。

これはただの機械じゃない。


「情報を守る壁」


そこかなり重要。

その頃――外の村兵候補達が夜間集合中。


「急げ!!」


「無線応答確認!!」


「第四警戒線配置完了!!」


皆、まだ不慣れでも動いてる。

確実に。


「……」


私は通信室窓から夜を見る。

以前。この地域は孤立してた。

でも今は違う。夜でも通信を動員。

連携。全部。繋がってる。


その時、通信文官は静かに言う。


「まき様」


「うん?」


「本当に、“国”になってきましたね」


「……そうね」


私は小さく頷く。

まだ未完成。問題は山ほど。でも確実に。


「動く仕組み」


出来始めてる。


その頃。


北方国境地帯では――


依然として断続的な小競り合いが続き、両国の緊張は静かに高まり続けていた。


そして。


その不穏な時代の中で、地下都市側もまた、“夜でも動ける防衛網”を築き始めていた。


その日。


地下都市では――


初の広域夜間演習と、“エグニマ暗号機”を用いた暗号通信試験が実施されていた。

文明とは、ただ豊かになる事じゃない。


暗闇の中でも離れた人々が繋がり。

正確に情報を伝え合い。


共に動ける事。


その見えない連携こそが――不安定な時代を生き抜く、本当の力になっていくのだから。

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