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転生エンジニア、隣国の友人と産業革命を始めます  作者:


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教える者達

「――成る程ね」


地下都市。行政区画の夜。


極秘会談から戻った私は、早速お母様へ話を通していた。


「“治安維持”の枠を使う訳ね」


「そう」


私は地図を広げる。

各村。各町。そして地下都市。


「表向きは、今まで通り」


「でも実際は?」


「有事対応可能な準軍事組織化」


「……」


お母様は静かに考える。

かなり長くそして小さく息を吐いた。


「上手いわね」


「でしょう?」


「真正面から軍拡すると、確実に睨まれる」


「ええ」


旧南国地域。

今でも完全には信用されていない。

だから。


「“軍”を増やす」


危険。でも。


「治安維持訓練」


なら話が変わる。しかも今はきな臭い状況。


「……了承するわ」


「うん」


私は静かに頷く。

でもここで終わりじゃない。

問題むしろここから。


「実行へ移す前段階、必要」


「何?」


お母様は確認。


「教える人」


「……」


空気かわ少し止まる。


「確かに」


今は武器がある。農地警備隊もある。

でも。


「各地域で教えられる人材」


少ない。つまり。


「士官候補生育成」


が必要。


「候補生?」


「そう」


私は資料を広げる。

元狩人。警備隊経験者。読み書き可能者。

整備知識保持者。


「まず、この辺りを集める」


「地下都市側で教育」


「その後、各地域へ派遣」


「……」


お母様は少し笑う。


「完全に士官学校ね」


「表向きは、“治安維持指導員育成所”だけど」


「ふふっ」


少し空気が軽くなる。でもやってる事。

かなり重要。


「教官役は?」


「農地警備隊」


「あと、ゆきちゃん側とも連携」


「……」


地下都市。工業。物流。農地。全部。

今は繋がってる。なら。


「防衛思想」


も共有が必要。


数日後――


地下都市外周。


訓練区画。


「整列!!」


集められた若者達。

元農民。元夜番。元狩人。色々。

でも皆、少し緊張。


「これより、治安維持指導員候補訓練を開始する!!」


「――!」


空気が張る。

その時、武器箱が開かれる中、試製歩兵銃。


「……」


候補生達は少し息を飲む。

やっぱり普通の道具じゃない。


「まず覚えろ」


農地警備隊教官。

静かに言う。


「これは、“人を殺す為”より、“守る為”の道具だ」


「……」


空気が静か。かなり重要。

そこが今、必要なの。


侵略じゃない。


「守れる人材」


その育成。


「射撃姿勢!!」


「安全確認!!」


「誤射するな!!」


訓練が始まる。


その頃。

地下都市では――

配給。地下工業。物流維持。全部がまだ続いていた。

つまり時間は無い。

でもだからこそ。


「今の内に育てる」


必要。その時、私は訓練風景を見る。

今、育てているのは単なる兵士じゃない。

各地で人をまとめ。守り有事の時に動ける。


「地域防衛の核」


その日。


地下都市では――


“治安維持指導員育成”の名の下、新たな地域防衛体制の準備が静かに始まっていた。


文明とは、ただ武器を持つ事じゃない。

知識を伝え。人を育て。

各地で支え合える仕組みを作る事。


その積み重ねこそが――不安定な時代を生き抜く、本当の力になっていくのだから。

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